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『涙の箱』ハン・ガン(著)、きむふな(訳)
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ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話
この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して
昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。
その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。
みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。
子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。
雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。
ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。
「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。
そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。
男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。
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