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『人質の朗読会』小川洋子
¥726
慎み深い拍手で始まる朗読会。 耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして……。 しみじみと深く胸を打つ、祈りにも似た小説世界。 Lounge B booksの屋号は本書の中の一編「B談話室」から取っています。 当店にとって重要な一冊です。 "世界のあらゆる場所にB談話室はある" 出版社:中央公論新社 発売日:2014.2 判型・製本:文庫 ページ数:256
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【サイン本】『あなたに犬がそばにいた夏』岡野大嗣(短歌)、佐内正史(写真)
¥2,090
SOLD OUT
【サイン本の予約を承ります】〆切:5/19 2025年6月上旬より順次発送予定 歌人の岡野大嗣が生まれ育った大阪の街を、写真家の佐内正史と巡った夏の記憶。 2023年の7月と2024年の8月、2年をかけてつくった短歌102首と写真42枚を収録。 造本は180度開くコデックス装で、写真が美しく展開されます。 【収録歌より】 人がきて信用金庫の自動ドアひらいて夏がひらめいていく きらきらと風を車に呼び込んで午前みたいに午後をはじめる かつてあった出版社の美しい名に会話が混線して花が咲く 声がして水遊びだとわかる声 二時から二時の声がしている 郷愁は遠いところをやってくる未来にちょっと寄り道をして 【著者より】 〈東京から黄色い車でやってきた佐内さんと歩いた夏。 短歌が写真に、写真が短歌になる瞬間をお楽しみください!〉 岡野大嗣 〈写真の時差の中にいた2年間! 「そば犬」をよろしくお願いします!〉 佐内正史 出版社:ナナロク社 発売日:2025.6 判型・製本:B6変形 ページ数:160
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『ほんとうの自分』ミラン・クンデラ(著)、西永良成(訳)
¥990
幼い子供を亡くした後、シャンタルは年下の男性ジャン=マルクと出会ってたちまち恋におち、離婚して彼と暮らし始めた。 シャンタルは広告代理店勤務、彼は職業を転々としている。 更年期の症状を感じ始めたある日、シャンタルのもとに一通の匿名の手紙が届く。 「私はスパイのようにあなたの後をつけています、あなたは美しい」――。 それを機に、ふたりそれぞれの幻想が現実を脅かしていく。 出版社:集英社 発売日:2024.7 判型・製本:文庫 ページ数:200
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『緩やかさ』ミラン・クンデラ(著)、西永良成(訳)
¥935
20世紀末。 パリ郊外の城に滞在するため車を走らせるクンデラ夫妻。 速さに取りつかれた周囲の車は、まるで猛禽のようだ。 クンデラは、18世紀の小説に描かれた、ある貴婦人と騎士が城に向かう馬車の旅、そしてその夜の逢瀬に思いを馳せる。 一方、城では昆虫学会が開催されていて――。 ふたつの世紀のヨーロッパの精神を、かろやかに、優雅に、哲学的に描く、クンデラ初のフランス語執筆による小説。 出版社:集英社 発売日:2024.6 判型・製本:文庫 ページ数:176
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『別れのワルツ』ミラン・クンデラ(著)、西永良成(訳)
¥1,320
秋の温泉地を舞台に幾組もの男女が、すれ違いもつれ合いながら演じる、愛と死の輪舞。 皮肉、ユーモア、悲哀…感情を掻き立てて奏でられる、「小説の魔術師」クンデラ初期の傑作 出版社:集英社 発売日:2013.12 判型・製本:文庫 ページ数:368
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『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ(著)、千野栄一(訳)
¥1,430
苦悩する恋人たち。 不思議な三角関係。 男は、ひとりの男に特別な感情を抱いた。 鮮烈でエロチック…。 プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。 出版社:集英社 発売日:1998.11 判型・製本:文庫 ページ数:400
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『小説の技法』ミラン・クンデラ(著)、 西永良成(訳)
¥858
セルバンテス、カフカ、プルーストなど誰もが知っている名著名作の作者たちとその作品に言及しながら、「小説とは何か」「小説はどうあるべきか」を論じるクンデラ独自の小説論。 2011年刊行の改訂版を底本とした新訳決定版。 知的刺激に満ちた文学入門。 出版社:岩波書店 発売日:2016.5 判型・製本:文庫 ページ数:248
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『冗談』ミラン・クンデラ(著)、 西永良成(訳)
¥1,430
絵葉書に冗談で書いた文章が、前途有望な青年の人生を狂わせる。 十数年後、苦しみに耐え抜いたすえ、男は復讐をもくろむが……. 政治によって歪められた1人の男の流転の人生と愛の悲喜劇を軸にして、4人の男女の独白が重層的に綾をなす、ミラン・クンデラ(1929-)の最高傑作。 作家自らが全面的に改訂した決定版からの新訳。 出版社:岩波書店 発売日:2014.12 判型・製本:文庫 ページ数:530
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『私の孤独な日曜日』月と文社(編)
¥1,980
SOLD OUT
映えないからこそ、愛おしい。 自分を見つめる17人の休日ひとり時間の過ごし方 休日のひとり時間、あなたは何をして過ごしますか? ――世代やバックグラウンドの異なる17人による、ひとりで過ごす休日についてのエッセイ・アンソロジー。 20代から50代まで、独自の視点と感性で文章を書く人たちに執筆を依頼。 書き手の肩書きは、事務職、マーティング職、システムエンジニア、バリスタ、専門紙記者、大学院生、イラストレーター、書店店長、ライター、ひとり出版社経営者など。 無名でありながらも、その人ならではの「孤独」の風景を持つ方々から、魅力あふれるエッセイが届きました。 誰かの「映えない」休日の裏にあるさまざまな孤独に触れることで、あなた自身の平凡な休日も、不思議と味わい深く感じられるかもしれません。 出版社:月と文社 発売日:2025.5 判型・製本:B6変形判 ページ数:184
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『生きる力が湧いてくる』野口理恵
¥1,980
顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりをしたい。 私は母と兄を自死で亡くしている。父も十代で他界し、祖父母はもういない。 一度結婚をして息子がいるが親権は離婚した元夫がもっている。 私はおそらく多くの人がもつ家族観をもっていない。おそらくこれからももつことはできない。 (本文より) 出版社:百万年書房 発売日:2025.4 判型・製本:四六判変形 ページ数:224
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『現代生活独習ノート』津村記久子
¥770
「リフレッシュ休暇をもらったが、もはや私にはリフレッシュする気力自体が残っていなかったのだった。」 入社希望の学生のSNSチェックに疲れ果てた会社員。 代々続く母と娘の台所戦争。 遅れても許せてしまうことが美点のロバによる配送サービス……。 膨大な情報の摂取と判断に疲れてしまった現代人の生活に寄り添うやさしさと、明日を生きるための元気をくれるユーモア満載! 味気ない日々をゆるゆると肯定し、現代人の張りつめた心をゆるめる短編集。 出版社:講談社 発売日:2025.5 判型・製本:文庫 ページ数:272
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『二度寝とは、遠くにありて想うもの』津村記久子
¥726
「女子」と自称することに違和感を持ったりしっくりきたり、「いい年」という言葉に委縮するけど、いなそうと思ってみたり。 「スイーツ」の行列に反発したり、「便所飯」と「一人ごはん」の違いを考えたり。 はたまた、「無縁死」という死に方にもやもやしたりと、現代の言葉や身の回りの出来事について、「話しかけられ顔」を自任する庶民派・芥川賞作家が綴る、味わい深くてグッとくる日常エッセイ集第二弾! 出版社:講談社 発売日:2019.3 判型・製本:文庫 ページ数:288
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『やりたいことは二度寝だけ』津村記久子
¥770
毎日アッパッパー姿で会社に行き、仕事の合間に1.5Lの紅茶を飲み、帰りは商店街をふらふら歩く。 検索やノート集め、炭水化物、サッカーをこよなく愛し、からあげ王子に思いを馳せ……。 日々のささやかでどうでもいい出来事を“マヌケ面白い”視点で綴る、超庶民派芥川賞作家による脱力系初エッセイ集。 出版社:講談社 発売日:2017.7 判型・製本:文庫 ページ数:256
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『ひらめちゃん』ひらいめぐみ
¥1,980
【版元紹介より】 大丈夫ではない。 大丈夫ではないけれど、生きている。 『転職ばっかりうまくなる』著者が綴る、笑えて泣ける子ども時代(平成)の日々。 真冬につめたい便座に座るときほど緊張する瞬間はない。 注射を刺されるときのように身を縮ませ、くるぞくるぞと思いながら慎重にしゃがむ。 おしりに張り巡らされた神経たちが、警戒のアラームを全身へ伝達。 警戒態勢。 しかし、どのくらい冷たいかは、座ってみないとわからない。いよいよおしりの半円の表面が便座にくっつく。 あ〜〜〜〜! 出版社:百万年書房 発売日:2025.5 判型・製本:四六変 ページ数:208
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『泳ぐように光る』ひらいめぐみ
¥1,540
『転職ばっかりうまくなる』が出版され、適応障害になった春。 はじめて食中毒を経験した夏、胃腸炎の秋、大腸の内視鏡検査を再びすることになった冬……。 不調とともに過ごしながら、書くことに向き合った日々の記録。 『転職ばっかりうまくなる』の執筆をはじめた2023年4月1日から、『ひらめちゃん』の発売を控えた2025年3月31日までの2年間の日記。 発売日:2025.5 判型・製本:A6 ページ数:228
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『踊るように寝て、眠るように食べる』ひらいめぐみ
¥1,320
2022年10月31日から2023年3月31日までの日記と、その日記に登場した「もの」や「こと」をテーマに書き下ろしたエッセイ6篇。 発売日:2023.5 判型・製本:A6 ページ数:134
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『言葉の味 新刊 人生を豊かにする秘密のゲーム』フランソワーズ・エリチエ(著)、井上たか子(訳)
¥2,420
フランスを代表する知性が愛着した言葉の宝庫を公開する。 直観的に、あるいは自由な連想によって見つけた独自の言葉の定義集と、経験や感動を抽象化せずに直接伝える慣用句の数々。 言葉と戯れつつ隠された豊かな世界を発見する喜びに満ちたゲームへと誘う。 出版社:明石書店 発売日:2025.4 判型・製本:四六判 ページ数:200
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『キミは文学を知らない。』山本英子
¥2,200
【版元紹介より】 京都で小説を書き続けた二人の作家のなにげない日々。 歴史小説家の故山本兼一と児童書作家「つくもようこ」こと山本英子、 二人の作家の明け暮れが綴られたエッセイ集。 淡々として、時にユーモラスな筆致のなかに存在する、二人が作家として生きてきた証が、 私たちの日常に小さな問いを投げかける。 夢や目標は、そう簡単に叶うものではないかもしれない。それでも、楽しいと思えること、自分の信じるものにひたむきに向き合って生きることを本書は伝えてくれる。 「あなたは、あなたを生きているか」 最終章にあるこの言葉は、本書が発する大切なメッセージであると思う。 著者、山本英子さんの夫である山本兼一さんは、『利休にたずねよ』を著し、直木賞を受賞した。しかし、2014年に惜しくも57歳という若さで急逝。出版した小説は24冊にもなる。 本書の前半では、10年前に亡くなった夫・山本兼一さんが残した取材ノートや手帳を改めて紐解き、自身の記憶を重ねて夫のありし日が語られていく。後半になると、次第に内容の主軸が英子さん自身に移り、自身の思い出に残る本や児童書を書くきっかけとなったエピソード、葛藤などが織り交ざったライフストーリーが展開する。 「道に迷いそうになったら、日本を探して歩くといい」と語り、この世を去る直前まで物語を書き続けた作家・山本兼一。 子どもたちに、自分のなかの「好き」を大事にして人生を歩んでほしいと想って筆をとった山本英子。 物書きとして生きること、葛藤や悩み、喜び。 小説を読んでいるような独特な文体で描かれたふたりの日常から浮かび上がる「作家性」や半生について。 本書を刊行する2024年は、山本兼一さん没後10年。 出版社:灯光舎 発売日:2024.4 判型・製本:B6変形判・上製 ページ数:218
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『 ここから始める文学研究――作品を読み解くために』荒井裕樹・五井信・瀧田浩・中谷いずみ・山口直孝(編著)
¥2,200
文学研究って、何するの? 感想文を論文にするためには、どんな思考が必要なのか。 作品成立の背景や時代状況を知り、方法や理論を学ぶと、小説を読むことがもっと楽しくなる。 夏目漱石や泉鏡花といった文豪たちの小説を読みながら学べる、最初の文学研究入門書。 出版社:みずき書林 発売日:2022.6 判型・製本:A5判並製 ページ数:188
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【サイン本】『鮮やかな季節』僕のマリ
¥1,400
僕マリさんの2023年11月〜2024年10月の日記。 【僕のマリさんによる説明】 文筆家と古本屋の夫婦二人暮らし、マユリカのpodcast、日々の仕事、新刊『記憶を食む』制作の思い出、自炊と外食、犬に対する想い、街の悲喜交々、読んだ本や行った展示など、ちっぽけな出来事ばかりです。 ちっぽけなことほど書き記すのが面白く、読み返した時に感じ入るものです。 発売日:2024.12 判型・製本:B6 ページ数:80
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【サイン本】『実験と回復』僕マリ
¥1,600
僕のマリさんの2023年4〜9月の日記。 【僕のマリさんによる説明】 商業出版、自費出版、トークイベント、一週間ごとに発熱する身体……転がるような日々を送りながら、ずっと患っていた心の不調と向き合います。 幸せとは、結婚とは、家族とは。自分が嫌だと思っていること、怖いと思うこと、そんな感情の機微を毎日書き続けて、ひとつずつ検分してきました。 自分のなかで半ば負担に感じていた、家族という呪いについての答えが、やっとわかってきた気がします。 発売日:2023.11 判型・製本:B6 ページ数:114
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【サイン入り】『すべてあたたかい海』僕のマリ
¥1,200
僕のマリさんによる、2023年1〜3月の日記集。 【僕マリさんによる説明】 昨年の夏から続く体調不良に悩まされ、心と身体に振り回されながらも、生活と出版に奔走します。 バイトを辞め、ギリギリの締め切りを渡り歩き、作って食べるよろこびを感じ、そして少しずつ春へと向かう、いとおしい日々の記録です。 発売日:2023.7 判型・製本:B6 ページ数:62
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【サイン入り】『清潔な寝床』僕のマリ
¥1,500
僕のマリさんの自費出版ZINE。 2022年6月〜12月の日記。 【僕のマリさんによる説明】 コロナに罹患する前の元気なとき、罹患したときのこと、そして後遺症で体調不良が続いた半年間の記録です。 七歳上のパートナーと暮らしながら、街歩きする楽しさ、日々のごはんや喫茶店巡り、二人でコロナに罹った時の身体のあつさ、結婚の挨拶に行った真夏の暑い日、居酒屋でべろべろになるまで飲んだ日、鬱がひどく屋上で泣いていた日……。 過ぎ去った日々の記録を読み返しながら、「人を大事にするってなんだろう」と考えていました。その答えは、日記を編んでようやくわかった気がします。 発売日:2023.3 判型・製本:B6 ページ数:76
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『たのしい保育園』 滝口悠生
¥2,200
二歳のももちゃんとお父さんは日々、川べりを歩く。 かけがえない瞬間を描く、新時代の「父」小説。 出版社:河出書房新社 発売日:2025.4 判型・製本:四六判 ページ数:224