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『人質の朗読会』小川洋子
¥726
慎み深い拍手で始まる朗読会。 耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして……。 しみじみと深く胸を打つ、祈りにも似た小説世界。 Lounge B booksの屋号は本書の中の一編「B談話室」から取っています。 当店にとって重要な一冊です。 "世界のあらゆる場所にB談話室はある" 出版社:中央公論新社 発売日:2014.2 判型・製本:文庫 ページ数:256
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『耳に棲むもの』小川洋子
¥1,980
SOLD OUT
耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。 補聴器のセールスマンだった父の骨壺から出てきた四つの耳の骨(カルテット)。 あたたかく、ときに禍々しく、 静かに光を放つようにつづられた珠玉の最新作品集。 「骨壺のカルテット」 補聴器のセールスマンだった父は、いつも古びたクッキー缶を持ち歩いていた。 亡くなった父と親しかった耳鼻科の院長先生は、骨壺から4つの骨のかけらを取り出してこう言った。 「お父さまの耳の中にあったものたちです。正確には、耳の中に棲んでいたものたち、と言えばよろしいでしょうか……」。 「耳たぶに触れる」 収穫祭の“早泣き競争”に出場した男は、思わず写真に撮りたくなる特別な耳をもっていた。 補聴器が納まったトランクに、男は掘り出したダンゴムシの死骸を収める。 「今日は小鳥の日」 小鳥ブローチのサイズは、実物の三分の一でなければなりません。 嘴と爪は本物を用います。 残念ながら、もう一つも残っておりませんが。 「踊りましょうよ」 補聴器のメンテナンスと顧客とのお喋りを終えると、セールスマンさんはこっそり人工池に向かう。 そこには“世界で最も釣り合いのとれた耳”をもつ彼女がいた。 「選鉱場とラッパ」 少年は、輪投げの景品のラッパが欲しかった。 「どうか僕のラッパを誰かが持って帰ったりしませんように……」。 お祭りの最終日、問題が発生する。 出版社:講談社 発売日:2024.10 判型・製本:四六判 ページ数:136
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【サイン本】『新しい恋愛』高瀬隼子
¥1,760
※お一人様一点でお願いします。 みんなの恋愛をわたしは知らない。 芥川賞受賞のベストセラー『おいしいごはんが食べられますように』著者が放つ、最高の〈恋愛〉小説集。 あなたはどこまで共感できますか? ひと筋縄ではいかない5つの「恋」のかたち。 出版社:講談社 発売日:2024.9.12 判型・製本:四六判 ページ数:192
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『小さい午餐』小山田浩子
¥2,200
広島在住の小説家、小山田浩子さんが近所や旅行先で昼ごはんを食べたことを書いたエッセイ。 お好み焼きやむさしの若鶏むすび、汁なし担々麺など広島名物について書いている回も。 出版社:twililight 発売日:2024.9 判型・製本:四六判 ページ数:272
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【サイン入り&特典ステッカー付】『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』小原晩
¥1,760
23区に上京したある女の子の東京での生活を中心としたエッセイ集。 せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる文章に心がほぐれる全40篇。 1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、新たに17篇を加え、待望の商業出版。 出版社:実業之日本社 発売日:2024.11 判型・製本:四六判 ページ数:176
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【サイン本】『フランダースの犬』ウィーダ(原作)、 森山京(文)、いせひでこ(絵)
¥1,430
【いせひでこさんサイン入り】 画家になることを夢みながら、貧しい生活のなか懸命に生きる少年・ネルロと愛犬パトラッシェ。 二人の絆を描いた名作『フランダースの犬』を森山京氏の名訳と、いせひでこ氏の珠玉のイラストで子どもたちへ。 現地取材を行って描かれた絵は圧巻。 感動の涙を巻き起こします。 ルーベンスの絵のカラー写真入り解説付き。 出版社:世界文化社 発売日:2024.7 判型・製本:B6 ページ数:176
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【訳者サイン入り】『クリスマスのまえのよる』クレメント・C・ムーア(詩)、 ミスター・ボディントン(絵) 、坂本美雨(訳)
¥1,980
世界中で200年愛される名詩の、あたらしい絵本。 坂本美雨さんの新訳で登場! 数々のイラストレーターによって絵が彩られるロングセラーの名作が、新たな魅力を読者に届けるクリスマス絵本です。 サンタクロースがやってくる光景を、ニューヨークで活躍するデザインスタジオの絵と、幼少からさまざまな音楽に触れてきた坂本美雨の訳文で、朗らかに奏でます。 出版社:アノニマ・スタジオ 発売日:2024.10.30 ページ数:32
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【サイン入り】『もみのき そのみを かざりなさい』 五味太郎
¥1,650
五味太郎さんの名作クリスマス絵本、待望の復刊。 クリスマスイブに、いろいろな場所で、さまざまなものが、クリスマスをむかえる準備をしています。 ポストカードサイズの五味太郎さんの美しいイラストレーション、添えられる短い言葉。 絵と言葉を感じ、おごそかな気持ちになれる、名作クリスマス絵本の復刊です。 出版社:アノニマ・スタジオ 発売日:2024.10 ページ数:40
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『記号と事件 1972-1990年の対話』ジル・ドゥルーズ(著)、宮林寛(訳)
¥1,320
『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』『シネマ』などにふれつつ、哲学の核心、政治などについて自在に語ったドゥルーズの生涯唯一のインタヴュー集成。 ドゥルーズ自身によるドゥルーズ入門。 出版社:河出書房新社 発売日:2007.5 判型・製本:文庫 ページ数:384
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『ニーチェと哲学』ジル・ドゥルーズ(著)、江川隆男(訳)
¥1,540
ニーチェ再評価の烽火となったドゥルーズ初期の代表作、画期的な新訳。 ニーチェ哲学を体系的に再構築しつつ、「永遠回帰」を論じ、生成の「肯定の肯定」としてのニーチェ/ドゥルーズの核心をあきらかに。 出版社:河出書房新社 発売日:2008.8 判型・製本:文庫 ページ数:472
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『とても小さな理解のための』向坂くじら
¥2,200
向坂くじらデビュー詩集、増補・新装版。 出版社:百万年書房 発売日:2024.10 判型・製本:四六変形判 ページ数:232
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『うそコンシェルジュ』津村記久子
¥1,980
それで誰かを助けられるなら、うそぐらいつく。 大学のサークルを抜けたい姪のため、うその辞める理由を考えてあげたことをきっかけに、「うそ請負人」と頼みにされるようになった女性の困惑。 会社の自転車置き場で、人間関係へのストレス発散のために同僚がとっていた思いがけない行動。 日常の困ったことどもをやり過ごし、目の前の「今」を生き延びるための物語11篇。 出版社:新潮社 発売日:2024.10 判型・製本:四六判 ページ数:272
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『こぼれ落ちる欠片のために』本多孝好
¥2,035
真実を見抜き、罪を償わせる。 たった、それだけ。それだけのことが、なぜこんなにも難しい――? マンションの一室で発生したある殺人事件の現場に向かった、県警捜査一課の和泉。 そこで出会った女性警官・瀬良の第一印象は、簡単に言えば「最悪」だった。 しかし、上の命令で瀬良とタッグを組み殺人事件を捜査することになり、 和泉は彼女の類い稀な観察力を知ることになる。 二人の懸命な捜査により、事件のかたちは徐々に輪郭を現していくが、 待ち受けていたのは「正しい刑罰」の在り方を問う、予想外の真相だった――。 和泉と瀬良が立ち向かった最初の事件「イージー・ケース」ほか、 事件に関する証言を頑なに拒み続ける容疑者の謎を追う「ノー・リプライ」、 解決の糸口が見えない誘拐事件を描く書き下ろし中編「ホワイト・ポートレイト」を収録。 心揺さぶる結末に息を呑む、圧巻の警察ミステリー! 出版社:集英社 発売日:2024.11 判型・製本:四六判 ページ数:352
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『列』中村文則
¥1,540
男はいつの間にか、奇妙な列に並んでいた。 先が見えず、最後尾も見えない。 そして誰もが、自分がなぜ並んでいるのかわからない。 男は、ある動物の研究者のはずだった。 現代に生きる人間の姿を、深く、深く見通す――。 競い合い、比べ合う社会の中で、私達はどう生きればいいのか。 この奇妙な列から、出ることはできるのだろうか。 ページをめくる手が徐々に止まらなくなる、最高傑作の呼び声も高い、著者渾身の一作。 出版社:講談社 発売日:2023.10 判型・製本:四六判 ページ数:160
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『とあるひととき 作家の朝、夕暮れ、午後十一時』
¥1,540
三浦しをん、西加奈子、重松清など14人の人気作家が一日の3つの時間帯を絶妙に描くエッセイアンソロジー。 【「朝」のひととき】 三浦しをん「目覚めたときが朝」 道尾秀介「こうして背表紙は増えていく」 西加奈子「間違いなく朝は」 角田光代「朝の損得」 重松清「指一本、指二本……」 【「夕暮れ」のひととき】 川上未映子「夕暮れの、どんな空を見ても」 森絵都「暮れゆく空を仰ぐ」 池澤夏樹「長い夕暮れ、短い夕暮れ」 綿矢りさ「夕暮れの諦め」 【「午後11時」のひととき】 吉本ばなな「そわそわ、しみじみ」 高橋源一郎「ラジオの時間」 村山由佳「上機嫌なままで」 小川洋子「分かれ道」 浅田次郎「午後十一時という非常」 出版社:平凡社 発売日:2022.5 判型・製本:B6変型 ページ数:128
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『AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか』川村 秀憲、大塚 凱
¥2,090
俳句を詠むとき、人の脳の中では何が起こっているのか。 知能とは何か、人間とは何か。 AI研究者にとって「AI俳句」は、 根源的問いの答えに近づくためのプロジェクト、 若い俳人にとっては、人間の知の営みが解明されることへの深い興味。 AI俳句生成プロジェクト「AI一茶くん」の生みの親と、 気鋭の若手俳人が旅する「知能の深淵」。 出版社:dZERO 発売日:2022.3 判型・製本:四六判・並製 ページ数:208
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【初版限定小冊子付き】『恋文の技術 新版』森見登美彦
¥869
SOLD OUT
京都から遠く離れた能登の実験所に飛ばされた大学院生・守田一郎。 文通修行と称して京都の仲間や家族、 家庭教師先の少年、作家の森見登美彦らに手紙を書きまくるのだが、 本当に想いを伝えたい相手には書けなくて――。 ヘタレ男子の純情が炸裂する、森見節満載の書簡体小説。 長らく愛されてきた傑作が、 「新版あとがき 読者の皆様」を加えて新版として登場! 全面帯は高松美咲さん(『スキップとローファー』作者)描きおろし。 書き下ろし短編「我が文通修行時代の思い出」収録の初版限定小冊子付き。
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『オレがマリオ』俵万智
¥1,760
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ──豊かで圧倒的な自然、人々とのあたたかな交流。 石垣島での光あふれる日々をうたう第五歌集。 新装版。 出版社:河出書房新社 発売日:2024.10 判型・製本:四六判 ページ数:176
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『DTOPIA』安堂ホセ
¥1,760
恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。 ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生! 出版社:河出書房新社 発売日:2024.11 判型・製本:四六判 ページ数:160
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『迷彩色の男』安堂ホセ
¥1,760
ブラックボックス化した小さな事件がトリガーとなり、混沌を増す日常、醸成される屈折した怒り。 快楽、恐怖、差別、暴力。 折り重なる感情と衝動が色鮮やかに疾走する圧巻のクライム・スリラー。 出版社:河出書房新社 発売日:2023.9 判型・製本:四六判 ページ数:168
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『ジャクソンひとり』安堂ホセ
¥1,540
着ていたTシャツに隠されたコードから過激な動画が流出し、職場で嫌疑をかけられたジャクソンは3人の男に出会う。 痛快な知恵で生き抜く若者たちの鮮烈なる逆襲劇! 第59回文藝賞受賞作。 「実際に生きてるってこと。盗用したポルノごっこじゃなくて」 アフリカのどこかと日本のハーフで、昔モデルやってて、ゲイらしい――。 スポーツブランドのスタッフ専用ジムで整体師をするジャクソンについての噂。 ある日、彼のTシャツから偶然QRコードが読み取られ、そこにはブラックミックスの男が裸で磔にされた姿が映されていた。 誰もが一目で男をジャクソンだと判断し、本人が否定しても信じない。 仕方なく独自の調査を始めたジャクソンは、動画の男は自分だと主張する3人の男に出会い――。 出版社:河出書房新社 発売日:2022.11 判型・製本:四六判 ページ数:160
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『風をとおすレッスン』田中真知
¥1,540
中東やアフリカで長年過ごしてきた著者が、旅の経験や、古今東西のさまざまな文化や文学作品などの例をとおして、人と人との「あいだ」、また自分自身の中の「あいだ」を見つめ、そこに風をとおし、互いに自由になれる関係をつむぐ道を考える。 迷いや悩みの多い10代やすべての方たちにとって、「私」も他者も大切に、軽やかに生きていくレッスンとなる一冊。 出版社:創元社 発売日:2023.8 判型・製本:四六判変型・並製 ページ数:160
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『私とは何か ——「個人」から「分人」へ』平野啓一郎
¥968
嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。 小説と格闘する中で生まれた、目からウロコの人間観! 出版社:講談社 発売日:2012.9 判型・製本:新書 ページ数:192
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『自己とは何なのか? 意識・自我・心についての神経科学的考察』平野丈夫
¥990
人生の岐路に立った時、誰もが一度は「自分はどんな人間なのか」と考えるのではないだろうか。 知っているようで、実は知らない「自分」とは――。 京都大学名誉教授の著者が、神経科学の視点から意識・自我の実態を探る。 出版社:幻冬舎 発売日:2021/12 判型・製本:新書 ページ数:152