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『テレビ磁石』武田砂鉄(著)、堀道広(イラスト)
¥1,980
「もう古い」と言われ慣れたメディアの変わらなさ・変われなさを見つめ、垂れ流しの情報から主体的に“今”をとらえた痛快時評集。 2018~2024年の週刊誌連載「武田砂鉄のテレビ磁石」から厳選したコラム163本を、大幅に加筆・修正して収録。 出版社:光文社 発売日:2024.10 判型・製本:四六判 ページ数:360
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『レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳「源氏物語」』毬矢まりえ、森山恵
¥2,640
SOLD OUT
源氏物語はなぜ「世界文学」になったのか? 千年前に紫式部が書き、百年前にアーサー・ウェイリーが英訳した「源氏物語」を現代日本語に再翻訳した著者が、時空を超えた物語の秘密と魅力を解きあかす。 レディ・ムラサキとは、一体だれなのか? 1925年、アーサー・ウェイリーによる初の英語版が刊行されて以来、世界各国に翻訳された「源氏物語」は、時代を超え国境を越え、中国古典からギリシャ・ローマ神話、聖書、シェイクスピア、プルーストやウルフらモダニズム文学、そして現代まで――。 数多の異言語・異文化の波を潜り、「世界文学」として新たに生まれ変わった。 千年前の古典原文、百年前の英語、現代日本語を往還しながら、『源氏物語』の〈らせん訳〉=トランスクリエーションを成し遂げた著者による、発見の喜びにみちた評論エッセイ! 出版社:講談社 発売日:2024.2 判型・製本:四六判 ページ数:320
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『ミライの源氏物語』山崎ナオコーラ
¥1,760
SOLD OUT
〈ルッキズム、ロリコン、不倫。現代を生きる私たちは名作古典「源氏物語」をどう読めるか〉 〈人気作家・山崎ナオコーラによる現代人のための「源氏物語」エッセイ〉 現代人が「源氏物語」を読むときのハードルとなるのは、ひとつは言葉の違い(古文の読解)、そしてもうひとつは倫理観や社会規範の違いです。 本書は、社会の在り方に長く向き合ってきた作家・山崎ナオコーラさんが、深く愛する古典「源氏物語」について、現代人ならではの読み方を考えます。 より現代的な訳を目指した「ナオコーラ訳」も読みどころのひとつ。 出版社:淡交社 発売日:2023.1 判型・製本:四六判 ページ数:184
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『目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか』 伊藤亜紗
¥902
あなたは目をつぶって 100メートルを走れますか? 人は外界から得る情報の九割近くを 視覚に頼っていると言われている。 しかし、そんな中で目の見えないアスリートは なぜスポーツができるのか。 『目の見えない人は世界をどう見ているのか』の著者が ブラインドアスリートの見ている世界に迫る。 木村敬一選手(競泳)、高田千明選手(陸上)、 安達阿記子選手(ゴールボール)、 落合啓士選手・加藤健人選手(ブラインドサッカー)など、 リオ戦士が語るおもしろくも不思議な 「目で見ない」世界とは――。 私たちの多くがいつもやっているのとは違う、 別バージョンの「走る」や「泳ぐ」。 それを知ることは、障害のある人が体を動かす 仕方に接近することであるのみならず、人間の 身体そのものの隠れた能力や新たな使い道に 触れることでもあります。 「リハビリの延長」でも「福祉的な活動」でもない。 身体の新たな使い方を開拓する場であることを 期待して、障害者スポーツの扉を叩きました (第1章より) 出版社:潮出版社 発売日:2016.8 判型・製本:新書判 ページ数:208
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『翔ぶ女たち』小川公代
¥1,760
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明治から昭和にかけて活躍した小説家・野上弥生子。 語学力や教養やケア実践を、彼女はその先駆的な仕事にどう活かしたのか。 「ケア」をテーマに研究を続けてきた英文学者の「私」が弥生子の人生に惹かれた理由とは。 文学、映画、アニメ、音楽……現代の表現者たちの言葉をつなげて語る斬新な評論。 ロングセラー『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』著者の最新作。 出版社:講談社 発売日:2024.5.30 判型・製本:四六判 ページ数:224
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『世界文学をケアで読み解く』小川公代
¥1,870
現代人が失いつつある〈ケアの倫理〉は、世界の文学に読みとれる。 『ケアの倫理とエンパワメント』で政治、社会、医療、介護の分野からも 注目される英米文学者の〈ケアの倫理〉にかんする画期的な問いかけ。 自立を迫る新自由主義的風潮のもと、ケア思想をたどり、韓国、欧米、日本などの文学作品とつなげて読み込む。 マン・ブッカー国際賞受賞作家の韓国のハン・ガンが描く『菜食主義者』、光州事件をあつかった『少年が来る』。欲望や怒り、憎悪などの暴力に振り回されながらも、どのようにその世界から抜け出せるのか。 ブッカー賞受賞作家、カナダのアトウッドがSF的想像力で生み出した『侍女の物語』と『誓願』でのサバイバルとは? このディストピア小説の舞台である「ギレアデ」共和国は不可視の世界で、キリスト教原理主義と家父長制が支配する。そして一人の女性の苦悩が女性たちの連帯(シスターフッド)と結ばれ、「他者」の言葉の力、生存する力がしめされる。 差別により死にいたらしめられる者とその過酷さを知らぬ者、老いを経験する者と年若い者、病に臥す者と健康な体を持つ者、はたしてこのような差異を乗り越えて他者の傷つきや死を、私たちは凝視できるだろうか。 死者へのケアをテーマにした、トニ・モリソン『ビラヴド』、平野啓一郎『ある男』、石牟礼道子『苦海浄土』、ドリス・レッシング『よき隣人の日記』をもとに、他者への想像力を働かせることがどのようにケア実践につながるのかを考える。 冷たい墓碑や硬い土に埋葬されている死者。かつては生命力に満ちていた身体と内面世界が、作品のなかで豊かな言葉によって回復されている。 出版社:朝日新聞出版 発売日:2023.8 判型・製本:四六判並製 ページ数:240
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『ケアの倫理とエンパワメント』小川公代
¥1,650
SOLD OUT
自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何か。 強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己……、二項対立ではなく、そのあいだに見出しうるもの。ヴァージニア・ウルフ、ジョン・キーツ、トーマス・マン、オスカー・ワイルド、三島由紀夫、多和田葉子、温又柔、平野啓一郎などの作品をふまえ、〈ケアすること〉の意味を新たな文脈で探る画期的な論考。 本書は、キャロル・ギリガンが初めて提唱し、それを受け継いで、政治学、社会学、倫理学、臨床医学の研究者たちが数十年にわたって擁護してきた「ケアの倫理」について、文学研究者の立場から考察するという試みである。(中略)この倫理は、これまでも人文学、とりわけ文学の領域で論じられてきた自己や主体のイメージ、あるいは自己と他者の関係性をどう捉えるかという問題に結びついている。より具体的には、「ネガティブ・ケイパビリティ」「カイロス的時間」「多孔的自己」といった潜在的にケアを孕む諸概念と深いところで通じている。本書は、これらの概念を結束点としながら、海外文学、日本文学の分析を通して「ケアの倫理」をより多元的なものとして捉え返そうという試みである。(本書「あとがき」より) 出版社:講談社 発売日:2021.8 判型・製本:四六判 ページ数:226
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『ケアする惑星』小川公代
¥1,760
他者なるものを慈しむ、惑星的な視座。 『アンネの日記』、『おいしいごはんが食べられますように』、ヴァージニア・ウルフ、オスカー・ワイルド、ジェイン・オースティン、ルイス・キャロル、チャールズ・ディケンズ……。 『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象を文学と自在に切り結び語る論考。 出版社:講談社 発売日:2023.1 判型・製本:四六判 ページ数:280
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『文学は予言する』鴻巣友季子
¥1,760
トランプ政権誕生で再びブームとなったディストピア小説、ギリシャ神話から18世紀の「少女小説」まで共通する性加害の構造、英語一強主義を揺るがす最新の翻訳論―― カズオ・イシグロ、アトウッドから村田沙耶香、多和田葉子まで、危機の時代を映し出す世界文学の最前線を、数々の名作を手がける翻訳家が読み解く。 出版社:新潮社 発売日:2022.12 判型・製本: 四六判変型 ページ数:304
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『現代文学風土記』酒井信
¥1,980
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「小説は場所への興味から始まる」吉田修一 (「波」2019年9月号より) 気鋭の批評家、酒井信(明治大准教授)が〝土地〟から小説を読み解くブックガイド。 農村、漁村、下町や都心部、寂れゆく地方都市、郊外のベッドタウン…。小説には、土地から立ち上がるもの、逆に立ち上がらなくなったものが反映されている。作家の出身地、小説の舞台、インタビューなどをたどりながら、作品を批評。通読すれば現代社会のかたちが見えてくる。 主要文学賞、必読作品、読書感想文向け作品などの分類もあり、高校、大学生向けのブックガイドとしても活用可能。 中上健次、カズオ・イシグロ、村上春樹、角田光代、伊坂幸太郎、東野圭吾、三浦しをん、西村賢太、青来有一、吉田修一、桜木紫乃… 純文学からエンタメ小説のジャンル問わず、1977年から2021年の180編を収録。舞台は全47都道府県に及ぶ。 出版社:西日本新聞社 発売日:2022.5 判型・製本:A5判・並製 ページ数:416
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『「烈女」の一生』はらだ有彩
¥1,870
烈しい時代をサバイブしてきた女たちの生涯 酒井順子さん、ヤマザキマリさん推薦! 「熱い魂を持つ女たちが拓いた道を、私たちは決して見失ってはならない」 (酒井さん) 「「烈」という甲冑の下に、宿命を満身創痍で受け入れる健気な女たちの姿が見えてくる」 (ヤマザキさん) 歴史に名を刻んだ女性たちは、その生の中で何を思い、行動したのか。 性別、人種、文化、階級――数々のスティグマの中にあった20人の人生を、『日本のヤバい女の子』シリーズ等で注目を集める気鋭の著者が独自の視点で紐解く。 登場する女性たち トーベ・ヤンソン/鴨居羊子/相馬黒光/フローレンス・ナイチンゲール 崔承喜/エバ・ペロン/マリー・キュリー/ワンガリ・マータイ フリーダ・カーロ/プーラン・デーヴィー/秋瑾/ダイアナ・フランセス・スペンサー ローラ・モンテス/マーガレット・ミード/吉屋信子/ハンナ・アーレント ソニア・ドローネー/カミーユ・クローデル/人見絹枝 ほか 決して遠い時代の話ではない。今を生きる私たちに強いメッセージと気づきを与えてくれる一冊です。 出版社:小学館 発売日:2024.2 判型・製本:四六判 ページ数:288
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『みんなの〈青春〉思い出語りの50年史』石岡学
¥2,310
“キラキラの青春”だけが、青春なのか? 太陽族、みうらじゅん、乃木坂46。 様々なジャンルを横断しながら、私たちの自意識を刺激してやまない青春イメージを読み解く社会文化史。 教育の歴史社会学を専門とする著者による、学問とエッセイの面白さが同居した文化史。 映画・テレビ・ポップミュージック・アイドル文化を横断しながら、青春イメージにせまる。世代を問わず、自身と照らし合わせて読める一冊! 出版社:生きのびるブックス 発売日:2024.2 判型・製本:四六判並製 ページ数:224
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『サンリオ出版大全』小平麻衣子
¥3,960
サンリオ創業者の辻信太郎と、詩人のやなせたかしが出会い、抒情とヒューマニズムの夢をのせた出版事業が走り出す。 「かわいい」キャラクター事業のかたわら、数々の出版物を世に送り出した新興企業は、他に類のない多彩な文化事業展開をみせ、多くのファンを獲得していった。 大量消費時代に先駆けた1960年代から1980年代までのサンリオ出版を、「女性文化」や出版史のなかに位置づける初めての試み。 ★小手鞠るい氏、小池昌代氏、永田萠氏、元『いちご新聞』編集長・高桑秀樹氏の関係者説話も収録 ★カラー口絵、図版多数 装画=やなせたかし 装丁=成原亜美 出版社:慶應義塾大学出版会 発売日:2024.2.19 判型・製本:四六判 ページ数:400
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『見えないものを探す旅 旅と能と古典』安田登
¥1,650
SOLD OUT
いつもの風景が、その姿を変える 単なる偶然、でも、それは意味ある偶然かもしれない。 世界各地へ出かけ、また漱石『夢十夜』や三島『豊饒の海』、芭蕉など文学の世界を逍遥し、死者と生者が交わる地平、場所に隠された意味を探し求める。 能楽師・安田登が時空を超える精神の旅へといざなう。 【もくじ】 ■ はじめに ■ 旅 ▶ 敦盛と義経 ▶ 奄美 ▶ チベットで聴いた「とうとうたらり」 ▶ 復讐の隠喩 ▶ 人待つ男 ▶ 孤独であることの勇気 ▶ ベトナムは美しい ▶ 生命の木 ■ 夢と鬼神——夏目漱石と三島由紀夫 ▶ 『夢十夜』 ▶ 待ちゐたり ▶ 太虚の鬼神——『豊饒の海』 ■ 神々の非在——古事記と松尾芭蕉 ▶ 笑う神々——能『絵馬』と『古事記』 ▶ 謡に似たる旅寝 ▶ 非在の蛙 ■ 能の中の中国 ▶ 西暦二千年の大掃除 ▶ 時を摑む ▶ 麻雀に隠れた鶴亀 ▶ 超自然力「誠」 ▶ 神話が死んで「同」が生まれる ■ 日常の向こう側 ▶ 心のあばら屋が見えてくる ▶ レレレのおじさんが消えた日 ▶ 掃除と大祓 ▶ 死者は永遠からやってくる ■あとがき 出版社:亜紀書房 発売日:2021.6 判型・製本:四六判変型・並製 ページ数:184
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『文学のエコロジー』山本 貴光
¥2,750
文芸作品をコンピュータで動くシミュレーションとしてつくるとしたら、なにをどうすればよいだろうか。 作品をゲームクリエーターの目、プログラマーの目で眺める。構造やメカニクスに焦点を当てる技術を駆使し、文学をエコロジーとして見る。 作品世界を探検するための地図を持とう。 小説にはなにが書かれて、なにが書かれていないのか。 客観的に作品を眺めることで、見えてくる、楽しめる、作品世界とその魅力。 出版社:講談社 発売日:20231.11 判型・製本:四六判 ページ数:448
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『荷風の庭 庭の荷風』 坂崎重盛
¥3,300
読み、歩き、観察し、表現する——。 庭の草木、変わりゆく川筋や町並みの景観また地理への深き想いを抱いていた永井荷風。 この異常とも思える好奇心旺盛な文化人類学者的文学者の深層心理を「理系感覚」という一本の補助線を引いて、新しい荷風の文芸世界を再発見し、堪能する1冊。 出版社:芸術新聞社 発売日:2022.12 判型・製本:四六版 上製 ページ数:348
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『絵本とは何か』松居 直
¥1,045
SOLD OUT
子どもは早くから文字を読むようにしむけられ、親は熱心に文字を覚えさせようとする。 はたしてこれで読書のたのしみを知るだろうか? ―良質の絵本とはどういうものか、子どもはどんなふうに絵本の世界へ入ってゆくのか。 福音館書店で数々の名作絵本を世に送り出し、日本の児童出版文化の礎を築いた著者による絵本の本質と魅力をまとめた第一論集。 【目次】 第1章 絵本とは何か (想像力と絵本 おとなが奪い去った楽しみ ほか) 第2章 絵本の選択 (子どもを通して絵本をみる 言葉の体験のはじめに ほか) 第3章 絵本と言葉 (絵本と言葉イメージと言葉 昔話の勧善懲悪 二つの空想世界 聞くことと読むこと 本と言葉への省察) 第4章 絵本編集のなかから (私の絵本編集を語る 日本の絵本出版 子どもが手を結べる世界 エッツとわたし―二つの駈け出しのころ) 附論 絵本の研究―月刊絵本と保育 (『コドモノクニ』と『キンダーブック』 「保育絵本」誕生異聞 三十年間つらぬかれたヒューマニズム 保育と絵本の関係) 出版社:筑摩書房 発売日:2023.12.7 判型・製本:文庫判 ページ数:416
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『14歳からの自己啓発』尾崎俊介
¥2,420
『カーネギー自伝』『学問のすすめ』『7つの習慣』 『ザ・シークレット』『思考は現実化する』 『夜と霧』 『人を動かす』『フロー体験』…… 自己啓発本を「文学」として読むと見えてくる、豊饒な世界。 あらゆる自己啓発本が追い求めてきたたったひとつの「答え」とは? 出版社:トランスビュー 発売日:2023.3 タイプ:単行本(ソフトカバー) ページ数:352
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『掠れうる星たちの実験』乗代雄介
¥3,080
SOLD OUT
サリンジャーの戦争体験と柳田國男の恋。終生秘められた「実験」の記憶から、文学への態度において不思議なほど似通う二人が追い求めた〈生きた「もの」〉を透視する驚異の批評。 第162回芥川賞候補作『最高の任務』に続く〝阿佐美家サーガ〟の特異点「フィリフヨンカのべっぴんさん」を含む書き下ろし/単行本未収録の掌編9本(総120枚)、実感に向かって書くこと、〈生きた「もの」〉の痕跡が「残される」ことをめぐる書評28編を併録。 出版社:国書刊行会 発売日:2021.12.24 タイプ:単行本 ページ数:312