-
『「透明」になんかされるものか 鷲田清一エッセイ集』鷲田清一
¥2,035
SOLD OUT
朝日新聞『折々のことば』でおなじみの哲学者・鷲田清一、6年ぶりのエッセイ集! 2019年以降、ウクライナや震災、コロナなど、未曾有の日々に起こった社会のできごとに隠れた本質的な問いを、深くやさしい言葉で解き明かす。 疑いもなくじぶんはここにいる(はず)なのに、それがだれにも見えていない、このことを「透明」というふうに表現している文章に、ここ数日間のあいだに立て続けに出会った。[…] この社会で「マイナー」とみなされてきた人びとの存在。生き物としての市民一人ひとりの生活を維持するのに不可欠な装置とそれに従事する人びとの労働。それらはまるでシャッターを下ろすかのように、「マジョリティ」の視線から外されてきた。[…]見えているのにだれも見ていないものを見えるようにするだけでなく、だれかの存在をそのように見えなくしている社会の構造そのものを見えるようにしていかなければならない。社会について考えるということには、少なくともそうした課題が含まれているとおもう。――プロローグより ・コロナの経験をどのように人類は今後に生かしていくのか ・ウクライナやガザなど彼の地で起こっている戦争をどう受け止め、日本にいる私たちにできることは一体何なのか ・旧ジャニーズや政治家の、会見での一連の不均衡さはなぜ起こるのか ・「SDGs」という正しい言葉への不信感 …… 日々目にするニュースをどう受け止めればよいかわからない人、さらに一歩踏み込んで考えてみたい方に。 出版社:朝日新聞出版 発売日:2025.5 判型・製本:四六判 ページ数:284
-
『散文』谷川俊太郎
¥2,420
旅、音楽、季節、そして言葉。 詩人・谷川俊太郎が 60~70年代に綴った思索の記憶 旅と出会い。 音楽・映画・美術についての感想。日々の思索。 書くことへの自問。 世界の美しさに人一倍酔いながらも、どんなささやかなものも決して感じつくし、知りつくすことができない自分に奇妙ないらだちを覚える……。 詩作の根源にふれた重要な論考「発語の根はどこにあるのか」「『何ひとつ書く事はない』と書けるということ」を含む、詩人・谷川俊太郎が60~70年代に綴った貴重なエッセイ集。 出版社:晶文社 発売日:2025.5 判型・製本:四六判並製 ページ数:320
-
『私の孤独な日曜日』月と文社(編)
¥1,980
映えないからこそ、愛おしい。 自分を見つめる17人の休日ひとり時間の過ごし方 休日のひとり時間、あなたは何をして過ごしますか? ――世代やバックグラウンドの異なる17人による、ひとりで過ごす休日についてのエッセイ・アンソロジー。 20代から50代まで、独自の視点と感性で文章を書く人たちに執筆を依頼。 書き手の肩書きは、事務職、マーティング職、システムエンジニア、バリスタ、専門紙記者、大学院生、イラストレーター、書店店長、ライター、ひとり出版社経営者など。 無名でありながらも、その人ならではの「孤独」の風景を持つ方々から、魅力あふれるエッセイが届きました。 誰かの「映えない」休日の裏にあるさまざまな孤独に触れることで、あなた自身の平凡な休日も、不思議と味わい深く感じられるかもしれません。 出版社:月と文社 発売日:2025.5 判型・製本:B6変形判 ページ数:184
-
『生きる力が湧いてくる』野口理恵
¥1,980
顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりをしたい。 私は母と兄を自死で亡くしている。父も十代で他界し、祖父母はもういない。 一度結婚をして息子がいるが親権は離婚した元夫がもっている。 私はおそらく多くの人がもつ家族観をもっていない。おそらくこれからももつことはできない。 (本文より) 出版社:百万年書房 発売日:2025.4 判型・製本:四六判変形 ページ数:224
-
『二度寝とは、遠くにありて想うもの』津村記久子
¥726
「女子」と自称することに違和感を持ったりしっくりきたり、「いい年」という言葉に委縮するけど、いなそうと思ってみたり。 「スイーツ」の行列に反発したり、「便所飯」と「一人ごはん」の違いを考えたり。 はたまた、「無縁死」という死に方にもやもやしたりと、現代の言葉や身の回りの出来事について、「話しかけられ顔」を自任する庶民派・芥川賞作家が綴る、味わい深くてグッとくる日常エッセイ集第二弾! 出版社:講談社 発売日:2019.3 判型・製本:文庫 ページ数:288
-
『やりたいことは二度寝だけ』津村記久子
¥770
毎日アッパッパー姿で会社に行き、仕事の合間に1.5Lの紅茶を飲み、帰りは商店街をふらふら歩く。 検索やノート集め、炭水化物、サッカーをこよなく愛し、からあげ王子に思いを馳せ……。 日々のささやかでどうでもいい出来事を“マヌケ面白い”視点で綴る、超庶民派芥川賞作家による脱力系初エッセイ集。 出版社:講談社 発売日:2017.7 判型・製本:文庫 ページ数:256
-
『ひらめちゃん』ひらいめぐみ
¥1,980
【版元紹介より】 大丈夫ではない。 大丈夫ではないけれど、生きている。 『転職ばっかりうまくなる』著者が綴る、笑えて泣ける子ども時代(平成)の日々。 真冬につめたい便座に座るときほど緊張する瞬間はない。 注射を刺されるときのように身を縮ませ、くるぞくるぞと思いながら慎重にしゃがむ。 おしりに張り巡らされた神経たちが、警戒のアラームを全身へ伝達。 警戒態勢。 しかし、どのくらい冷たいかは、座ってみないとわからない。いよいよおしりの半円の表面が便座にくっつく。 あ〜〜〜〜! 出版社:百万年書房 発売日:2025.5 判型・製本:四六変 ページ数:208
-
『キミは文学を知らない。』山本英子
¥2,200
【版元紹介より】 京都で小説を書き続けた二人の作家のなにげない日々。 歴史小説家の故山本兼一と児童書作家「つくもようこ」こと山本英子、 二人の作家の明け暮れが綴られたエッセイ集。 淡々として、時にユーモラスな筆致のなかに存在する、二人が作家として生きてきた証が、 私たちの日常に小さな問いを投げかける。 夢や目標は、そう簡単に叶うものではないかもしれない。それでも、楽しいと思えること、自分の信じるものにひたむきに向き合って生きることを本書は伝えてくれる。 「あなたは、あなたを生きているか」 最終章にあるこの言葉は、本書が発する大切なメッセージであると思う。 著者、山本英子さんの夫である山本兼一さんは、『利休にたずねよ』を著し、直木賞を受賞した。しかし、2014年に惜しくも57歳という若さで急逝。出版した小説は24冊にもなる。 本書の前半では、10年前に亡くなった夫・山本兼一さんが残した取材ノートや手帳を改めて紐解き、自身の記憶を重ねて夫のありし日が語られていく。後半になると、次第に内容の主軸が英子さん自身に移り、自身の思い出に残る本や児童書を書くきっかけとなったエピソード、葛藤などが織り交ざったライフストーリーが展開する。 「道に迷いそうになったら、日本を探して歩くといい」と語り、この世を去る直前まで物語を書き続けた作家・山本兼一。 子どもたちに、自分のなかの「好き」を大事にして人生を歩んでほしいと想って筆をとった山本英子。 物書きとして生きること、葛藤や悩み、喜び。 小説を読んでいるような独特な文体で描かれたふたりの日常から浮かび上がる「作家性」や半生について。 本書を刊行する2024年は、山本兼一さん没後10年。 出版社:灯光舎 発売日:2024.4 判型・製本:B6変形判・上製 ページ数:218
-
『ファンキー中国 出会いから紡がれること』井口 淳子、山本 佳奈子(編著)
¥2,530
【版元紹介より】 音楽、クラフトビール、TikTok、豆腐屋、祭祀、ロックフェスに伝統劇―― 多彩な書き手が一堂に会し、それぞれの視点と切り口で描く、ファンキーな中国体験記! 音楽家や収集家、映画祭主催者、祭祀採音者、研究者など13人が集まり、自身の体験した「中国」をそれぞれが思う存分に綴ったエッセイ集を刊行。 80年代の「魔都」上海と食の記憶、中国の村に出現したド派手なステージでのライブ、TikTok で見つけた瀋陽公園で溌溂と踊る人々。70年代の文革期から現代中国という時代をまたにかけ、北京の胡同(フートン)から雲南省、 果てはフランスや台湾、モンゴルにまでエッセイの舞台が広がっていく。 報道では伝えられることのない、書き手たちが映し出す中国の姿。「伝統」に新しいものを豪快に取り入れる姿があり、厳しい規制があるなか、生活に染み入る絶妙な「ゆるさ」や「自由」がある。ときにはカルチャーギャップと呼ばれるような衝撃にも戸惑いながら、書き手ひとりひとりが経験した小さな「出会い」を紡ぎます。 中国といえば国家や政治や歴史という大きなイメージをつい頭に浮かべてしまいがちですが、人と人が出会う小さな瞬間にこそ、かけがえのないものがある。そんな、ひとつの希望を感じるような一冊を刊行します。 本文とカバーのイラスト及び装幀は、『送別の餃子』でお馴染みの佐々木優さん。「14人目の書き手」として、自身の記憶に残る中国の街並みをカバーに描いていただきました。 出版社:灯光舎 発売日:2025.2 判型・製本:A5変形 ページ数:320
-
『星になっても』岩内章太郎
¥1,980
SOLD OUT
最期に交わした会話、柩に供えたアップルパイ、死後に読んだ父の手記……そうやって、父の死について書いていくうちに起きた心境の変化は、私の、あるいは、私の哲学の核心に触れるものだった。 哲学者の著者が、父の死をきっかけに書き綴った、喪失と回復の道のりを優しくたどるエッセイ。 「どうしてじいじは死んじゃったの?」 息子の問いに、私はうまく答えることができなかった。 大切な人を亡くしたとき、私たちはどうやってそれを受け止めたらいいんだろう? 出版社:講談社 発売日:2025.4 判型・製本:四六判 ページ数:256
-
『ひとごと クリティカル・エッセイズ』福尾匠
¥2,750
すべて「じぶんごと」として考えることを迫られる時代に「ひとごと」そのものを思考する倫理を立ち上げる。 気鋭の思想家がデビュー以来綴ってきた批評=エッセイが哲学へと結実する実践の書 【目次】 スモーキング・エリア#1 煙草と同じくらい分煙が好き 100パーセントの無知の男の子と出会う可能性について 非美学=義家族という間違った仮説をもとに ポシブル、パサブル――ある空間とその言葉 スモーキング・エリア#2 音響空間の骨相学 コントラ・コンテナ──大和田俊《Unearth》について プリペアド・ボディ――坂本光太×和田ながら「ごろつく息」について スパムとミームの対話篇 スモーキング・エリア#3 僕でなくもない やさしさはひとにだれかのふりをさせる――大前粟生『私と鰐と妹の部屋』について感じたらこの法螺貝を吹いてください――『全裸監督』について 異本の論理――アラン・ロブ=グリエ『ヨーロッパ横断特急』について 絵画の非意識――五月女哲平の絵画について 失恋工学概論 スモーキング・エリア#4 時間の居残り 見て、書くことの読点について テーブルクロス・ピクチャープレーン――リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」展について 日記を書くことについて考えたときに読んだ本――滝口悠生『長い一日』について ひとんちに日記を送る Tele-visionは離れて見てね 画鋲を抜いて剝がれたらそれは写真――迫鉄平「FLIM」展について ジャンルは何のために?――絵画の場合(千葉正也、ロザリンド・クラウス、本山ゆかり) スモーキング・エリア#5 痛み、離人、建て付けの悪い日々 長続きしないことについて 「新実在論」はどう響くのか――『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』について 思弁的実在論における読むことのアレルギー 廣瀬純氏による拙著『眼がスクリーンになるとき』書評について 映像を歩かせる――佐々木友輔『土瀝青asphalt』および「揺動メディア論」論 〈たんに見る〉ことがなぜ難しいのか――『眼がスクリーンになるとき』について 初出一覧・解題 出版社:河出書房新社 発売日:2024.11 判型・製本:四六判 ページ数:280
-
【サイン入り】『落雷と祝福』岡本真帆
¥1,870
その愛は、短歌になるのを待っている。 マンガ、映画、犬、グミ、ぬいぐるみ、短歌… 歌人・岡本真帆が愛する様々なものをテーマに、短歌とエッセイをつづる。 収録テーマ 「PUIPUIモルカー」/「シン・ゴジラ」/『チェンソーマン』/「ハチミツとクローバー」/『女の園の星』/「RRR」/グミ(お菓子)/花を買うこと/「THE FIRST SLAM DUNK」/犬/『スキップとローファー』/ぬいぐるみ/『ゴールデンカムイ』/『ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)』/酒/短歌/スピッツ/『A子さんの恋人』 全18題。 本書だけの特別書き下ろし 短歌を作りたい人のための「“好き”で短歌を作るには?」も収録。 出版社:朝日新聞出版 発売日:2025.4 判型・製本:四六判並製 ページ数:216
-
『傷のあわい』宮地尚子
¥880
『傷を愛せるか』の著者の原点となるエスノグラフィ 米国で何者かになろうと海を越えた青年、夫の海外転勤に合わせて渡米した女性、人生に詰んで海外へ拠点を移した男性──。 異国の地で、不安定さや傷つきに揺れながらも、そのとき成しえる最良の力で人生にぶつかっていく。 その語りに、若き日の著者が耳を傾け、生きるということを同じ目線で考えた記録。 出版社:筑摩書房 発売日:2025.4 判型・製本:文庫 ページ数:240
-
『あなたのフェミはどこから?』
¥1,980
個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ。 あなたの"フェミ"はいつ、どこから始まりましたか? 文筆家、写真家、彫刻家、翻訳家、編集者、ライター、演出家、イラストレーター、学者、ソーシャルワーカー、精神科医など19人の書き手が、個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ。 【目次】 安達茉莉子「自分の岸辺からはじめる」 松尾亜紀子「やばい間違ったかも、と震えてはじまることもある」 森山至貴「ぬるっと出会って、ずっと繫がって」 高島鈴「生まれ変わり」 石原真衣「先住民フェミニストでございます」 藤高和輝「i am a feminist.」 鴻巣麻里香「脱抑圧の三代記 ─ 私たちはなぜフェミニストでなくなるのか」 上田久美子「私のフェミはどこから。」 小川たまか「風が吹く野原が心の中にある」 星野概念「パワーのこと」 野中モモ「聞こえているから自分も言える」 水上文「BLとフェミニズム(のようなもの)」 金井冬樹「The Powerless Do Have Power.」 長田杏奈「シルバニアで遊べない子」 小田原のどか「受け取って、渡していく」 松橋裕一郎(少年アヤ)「わたし、そしてわたしたち」 能町みね子「神はいないが」 長島有里枝「わたしが千なら、フェミニズムはハク。」 武田砂鉄「ハッキリ答える前に」 出版社:平凡社 発売日:2025.4 判型・製本:四六判 ページ数:176
-
『ことばの育休』 銭谷侑
¥1,980
SOLD OUT
コピーライター、父になり、ことばが無力な世界へ。 千葉県外房の里山に暮らすコピーライターが一年間育休をとり、育児の合間に書き続けた「40編のエッセイ」と、「書く育休のすすめ」「妻のあとがき」を収めた一冊。 ことばが通用しない0歳の息子との、ことばにできない感情が次々と生まれる日々で、コピーライターに訪れた大きな変化が息づくエッセイ集。 出版社:庭ブックス 発売日:2025.2 判型・製本:B6変形 ページ数:208
-
『メルカリで知らん子の絵を買う』藤原麻里菜
¥1,870
SOLD OUT
無駄づくりで人気の著者による脱力エッセイ 「私は人よりもたくさん余計なことをして生きていこうと思う」 ユニークな無駄発明で人気の著者による脱力系エッセイ集。 じっと天井を見つめ続けてみたり、幼児にまじって砂場で遊んでみたり、まだ名前のついていない行動を探してからだを動かしてみたり、着色料を溶いた水を飲んでみたり……。 じわじわとこみ上げる笑いとともに読み進めると、「余計なこと」を求める著者の心のやわらかい部分が見えてくる。 出版社:文藝春秋 発売日:2025.3 判型・製本:四六判・並製 ページ数:208
-
『彼女たちに守られてきた』松田青子
¥1,980
SOLD OUT
大好きだった児童文学やドーナツの思い出、“タメ口おじさん”や古くさいマニュアルへの違和感。 私たちを勇気づけるエッセイ集。 出版社:中央公論新社 発売日:2025.3 判型・製本:四六判 ページ数:224
-
『本をともす』小谷輝之
¥2,200
SOLD OUT
考えることを放棄せず、考えることに向き合える本を売っている、葉々社の店主の日々の仕事を綴ったエッセイ。 出版社:時事通信出版局 発売日:2025.3 判型・製本:四六判 ページ数:248
-
『老いの思考法』山極寿一
¥1,650
SOLD OUT
〈さびしい、苦しい〉老い方にさようなら! 世界的な霊長類学者が教える、人生後半戦が「希望」となる考え方とは? ・人間はなぜ“人生後半戦”が長いのか? ・“老いるほど美しくなる”ゴリラに学ぶべきこと ・身体が弱くても大丈夫――河合雅雄さんの創造性 ・「離婚なんて怖くない」理由を知っていますか? ・狩猟採集民的な「学びのモデル」を復権する ・過去との出会い直しは、老年期の最大の特権……etc. 出版社:文藝春秋 発売日:2025.3 判型・製本:四六判・並製 ページ数:220
-
『 青の国、うたの国』俵万智
¥1,870
石垣島から宮崎県に移住した俵万智。 そこは青い海と青い空、そして「短歌」が愛されている土地だった。 日向市出身の若山牧水が「樹は妙に草うるはしき靑の國 日向は夏の香にかをるかな」と詠んだように、宮崎は「青の国」であり、「うたの国」なのだ。 その暮らしは、ほんとうの意味での豊かさを感じさせてくれる。 美味しいものと、素敵な人たちと、生活に根づく文化。 そして短歌が常に身近にあった。 出版社:ハモニカブックス 発売日:2023.4 判型・製本:四六判 ページ数:258
-
『旅の人、島の人』俵万智
¥1,870
沖縄の石垣島に、息子と移住して三年あまり。 「旅の人」と言うにはやや長く、「島の人」というにはまだ短い、そんな時間が流れた。 震災のときは仙台に住んでいた。 すぐさま小学生の息子と二人で避難。 空路を乗り継いで西へ向かい、沖縄、石垣島まで飛んだ。 たまたま空席があっただけで、まさかそのまま住みついてしまうとは思ってもみなかった。 虫は怖いし、魚は裁けない。 そもそもアウトドアは大の苦手だった。 「旅の人」と言うにはやや長く、「島の人」というには短い沖縄・石垣島の暮らし。 「地方暮らし」のブームを先取りした9年前のエッセイ集にボーナストラックを増補して復刊。 「サラダ記念日」以前に儚く消えた「幻の50首」があった! そんな秘蔵エピソード「やや長い失恋の話」など。 出版社:ハモニカブックス 発売日:2023.12 判型・製本:四六判 ページ数:240
-
『好きな食べ物がみつからない』古賀及子
¥1,760
「好きな食べ物は何ですか?」 この問いに、うまく答えられないあなたへ。 “やっぱりみつけたい。 「好きな食べもの」は、どこかにきっと、あるはずなのだ。” 自分のことは、いちばん自分が、わからない。 どうでもいいけどけっこう切実。 放っておくと一生迷う「問い」に挑んだ120日を 濃厚かつ軽快に描いた自分観察冒険エッセイ。 出版社:ポプラ社 発売日:2024.12 判型・製本:四六判 ページ数:287
-
『記憶を食む』僕のマリ
¥1,760
気鋭の文筆家・僕のマリが挑む、「食」と「記憶」を繋げる珠玉のエッセイ。 思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。 大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。 【目次】 ⅰ チーズケーキの端っこ 朝食のピザトースト 真夜中の炭水化物 りんごを剝いたら 直樹の焼きうどん いつかマックで 退屈とコーラ 自炊ときどき外食日記 1 ⅱ 祖母と梅、メロンに焼肉、初夏の風 苺の効力 幻とコンソメスープ 先生となんこつ 社食の日替わり キッチンで缶ビール 炙ったホタルイカ 自炊ときどき外食日記 2 ⅲ サンタの砂糖菓子 考えるチョコチップクッキー 穏やかなフルーツサンド 不安と釜玉 酢シャンプーの女 食わず嫌い 明日のパン あとがき 出版社:カンゼン 発売日:2024.11 判型・製本:四六判 ページ数:192
-
『それはただの偶然』植本一子
¥1,540
写真家・植本一子による、自費出版としては初めてのエッセイ集。 夏から秋にかけて執筆された7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇と詩も収録。 【目次】 一緒に生きていこうぜ 春 小森さんと私 タトゥーを入れる それは愛と呼ばれる何か 新しい友達 高橋さんのこと お葬式のメンバー ねこのきもち 私たちの本当の終わり あとがき 植本一子 出版年表 発売日:2024.12