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『保健室のアン・ウニョン先生』チョン・セラン(著)、斎藤真理子(訳)
¥1,760
この学校には、何かがいる—— 養護教諭のアン・ウニョンが新しく赴任した私立M高校。 この学校には原因不明の怪奇現象や不思議な出来事がつぎつぎとまき起こる。 霊能力を持つ彼女はBB弾の銃とレインボーカラーの剣を手に、 同僚の漢文教師ホン・インピョとさまざまな謎や邪悪なものたちに立ち向かう。 はたしてM高校にはどんな秘密が隠されているのか……。 斬新な想像力と心温まるストーリーで愛され続けるチョン・セランの魅力が凝縮した長編小説。 出版社:亜紀書房 発売日:2020.3 判型・製本:B6判・並製 ページ数:304
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『屋上で会いましょう』チョン・セラン(著)、すんみ(訳)
¥1,760
私が去った席に、次に来るあなたへ。 ——ひそやかで確かなつながりのメッセージ 職場でのあらゆるハラスメントに疲れきり、常日頃、屋上から身を投げたいという衝動に駆られる“私”。 拠り所は三人の女の先輩だけ。 ある日、先輩たちから渡されたのは、古くから受け継がれてきた絶望から抜け出すための「呪文書」だったが……(「屋上で会いましょう」)。 結婚・離婚・ハラスメント・突然死—— 現代の女性たちが抱えるさまざまな問題や、社会に広がる不条理を、希望と連帯、やさしさとおかしさを織り交ぜて、色とりどりに描く9作品を収録。 出版社:亜紀書房 発売日:20206 判型・製本:B6判・並製 ページ数:320
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『声をあげます』チョン・セラン(著)、斎藤真理子(訳)
¥1,760
地球の滅亡、感染症、種の絶滅、大量消費…… 《 解決の鍵はいつだって未来にある! 》 身に覚えのないことで突然、収容所に監禁された英語教師のスンギュン。16名もの教え子が殺人者になっているという。 そして、その原因が自分の“ 声” にあるというのだが……(「声をあげます」) 出版社:亜紀書房 発売日:2021.6 判型・製本:B6判・並製 ページ数:280
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『シソンから、』チョン・セラン(著)、斎藤真理子(訳)
¥1,980
《私たちの心には、“彼女”のかけらがあるから》 女性への暴力や不条理が激しかったころ、美術家として作家として、時代に先駆けて生きたシム・シソン。 ユーモアを忘れずにたくさんの仕事をし、二度結婚して四人の子供を育て、世の評判をものともしなかった人。 そんな〈家長〉にならい、自由に成長してきた子供と孫たちは、彼女の死後十年にあたり、ハワイでたった一度きりのちょっと風変わりな祭祀を行うことにするが…… 出版社:亜紀書房 発売日:2021.12 判型・製本:B6判・並製 ページ数:360
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『地球でハナだけ』チョン・セラン(著)、すんみ(訳)
¥1,760
《君に会いたくて、二万光年を飛びこえたんだ。》 人間と宇宙人の、想像を超え、時空を越えた、一途でさわやかなSFラブストーリー。 やさしい心を持つハナは、つき合って11年になるキョンミンに振り回されてばかり。 この夏休みだってハナを置いて、流星群を見にカナダへひとりで出かけてしまう。 そしてカナダで隕石落下事故が起こり音信不通に。 心配をよそに無事帰国したキョンミンだが、どうも様子がおかしい。 いつもとは違ってハナを思いやり、言葉づかいだってやさしい。 嫌いだったナスも食べている。 ついには……口から青いビームを出しはじめて……。 出版社:亜紀書房 発売日:2022.7 判型・製本:B6判・並製 ページ数:240
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『八重歯が見たい』チョン・セラン(著)、すんみ(訳)
¥1,980
「私は彼を9回も殺した。いつも違うやり方で!」 〈チョン・セラン〉ワールド全開! 笑いに満ちあふれながらも、ちょっぴり背中が凍りつくロマンチック・スリラー。 かつての恋人たちを夢中にさせた八重歯の持ち主「ジェファ」。 エンタメ作家の彼女は、執筆中の短編集の中で元カレのヨンギを殺した。しかも9回も。 すると作品を発表するたびに、ヨンギの体にはジェファの文章がタトゥーのように浮き出るという不思議な現象が! そんな時、ジェファの背後にストーカーの影が忍び寄り……。 出版社:亜紀書房 発売日:2023.9 判型・製本:B6判・並製 ページ数:232
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『J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力』チョン・セラン(著)、古川綾子(訳)
¥1,760
〈誰かが私たちの助けを待っている!〉 なんでもない偶然、どうってことない超能力、たわいもない親切で、奇想天外な物語が回っていく! 科学者のジェイン、アラブの建設現場で働くジェウク、年の離れた高校生の末っ子ジェフンの三姉弟。 海でのバカンスから戻ると突然、超能力を持ったことに気がつく。 身に覚えのない、しかも〝超〟というにはあまりにもビミョーな〝能力〟に戸惑う3人。そして、「誰かを救え」というメッセージと小包が届く。 ──いったい誰を……どうやって救えと!? 出版社:亜紀書房 発売日:2024.11 判型・製本:B6判・並製 ページ数:176
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『0%に向かって』ソ・イジェ(著)、原田いず(訳)
¥2,640
独立映画、モータウン・サウンド、HIPHOP ……韓国で注目の若手作家が描くソウルの「B面」 市場における観客占有率が「0%に向かって」減少の一途をたどっている独立映画をテーマとした表題作ほか、映画のシーンナンバーをつけられた章が散らばる「セルロイドフィルムのための禅」、公務員試験予備校のあつまる鷺梁津(ノリャンジン)を舞台に、勉強はそっちのけで恋と音楽にのめり込む〈俺〉の物語「SoundCloud」など。 若者たちの苦い日々がオフビートに展開する7篇。 出版社:左右社 発売日:2024.10 判型・製本:四六判変形・並製 ページ数:384
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『フィフティ・ピープル[新版]』チョン・セラン(著)、斎藤真理子(訳)
¥2,420
この50人の中に、きっとあなたの味方がいる。 多くの読者に愛され、読み継がれてきた韓国文学の必読の名作が、細部にさらなる磨きをかけて再登場。 50人の登場人物が、あやとりのようにすれ違い、重なりあい、結び合う。 一度読んだ人も、初めましての人も。読めばだれかと話したくなる、悲しくて、おかしくて、痛くて、愛おしい物語。 出版社:亜紀書房 発売日:2024.10 判型・製本:四六判並製 ページ数:490
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『私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯』チョン・セラン(著)、すんみ(訳)
¥2,530
仕事はぼちぼちで、海外旅行なんて行けないけれど、ルームメイトと乾杯する小さなテラスはある──『フィフティ・ピープル』のチョン・セランが、明るい未来が見えない世界だからこそ、ささやかな希望を失わずに生きる人々をおかしみをもって描く、掌篇小説集 出版社:早川書房 発売日:2024.11 判型・製本:四六判 ページ数:192
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『アンダー、サンダー、テンダー』チョン・セラン(著)、吉川凪(訳)
¥2,750
映画業界で働いている「私」は、たわいのない毎日を動画撮影で記録していた。 気のおけない友達とのおしゃべり、お気に入りのMDプレイヤー、風に揺れるガイコツTシャツ、20万円分の多種多様なハサミ…。 そこに外国から戻った「ハジュ」兄妹に出会い、「私」の動画記録にも変化がではじめたが… 出版社:クオン 発売日:2015.7 判型・製本:四六判 ページ数:319
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『すべての、白いものたちの』ハン・ガン(著)、斎藤真理子(訳)
¥2,200
SOLD OUT
チョゴリ、白菜、産着、骨……砕かれた残骸が、白く輝いていた――現代韓国最大の女性作家による最高傑作。 崩壊の世紀を進む私たちの、残酷で偉大ないのちの物語。 出版社:河出書房新社 発売日:2018.12 判型・製本:四六判変形 ページ数:192
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『父のところに行ってきた』申京淑(シン・ ギョンスク)著、姜信子・趙倫子(訳)
¥2,640
父は、泣く。 父は、彷徨う。 父は、怯える。 父は、眠らない。 父に寄り添う暮らしは、思いがけないことばかりだった。 「私」は思う。いったい父の何を知っていたというのだろう。 主人公の「私」は中学生の一人娘を事故で失い、かたくなな心を持て余している孤独な女性作家。 高齢の母がソウルの病院に入院したため、故郷に一人暮らしとなった父の世話を兄弟たちに頼まれ、老いた父に向き合うことになる。 「アボジ(お父さん)」と呼びかける父は一九三三年生まれ。植民地期、朝鮮戦争、南北分断、軍事独裁、民主化抗争といった朝鮮半島の激動の時代を生きてきた。 「苦難の時代を生きた」人、「もし、いい世の中にめぐりあっていたなら、もっといい人生を生きることができたであろう」人……。 そんな「匿名の存在」に押し込めて過ごしてきた父に、あらためて寄り添い、「私」が分け入っていく父の記憶のひだ、父の人生の物語。 「極めて個別の父」を描きながら、読み手の胸を震わせ目頭を熱くする「普遍の父」とは。 出版社:アストラハウス 発売日:2024.4 判型・製本:四六判上製 ページ数:472
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『ハルビン』キム・フン(著)、蓮池薫(訳)
¥2,365
1909年10月26日、ハルビン駅で元韓国統監の伊藤博文を銃撃した30歳の青年・安重根は、大地主の家に生まれ、抗日義兵部隊で活動しながら、戦闘中に捕虜となった日本軍捕虜を解放したこともあった。 彼はどんな怒りを抱えてハルビンへと向かったのか。 韓国で33万部超のベストセラーとなった歴史小説。 出版社:新潮社 発売日:2024.4 判型・製本:四六判変型 ページ数:256
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『カクテル、ラブ、ゾンビ』チョ・イェウン(著)、 カン・バンファ(訳)
¥1,760
銃とナイフ、鮮血と悲鳴、憎悪と愛情―― 赤く染まった手を取り合って、ただ前に進むだけだ。 チェウォンの喉には十七年間、骨が刺さっている。 彼氏のジョンヒョンとの関係に亀裂が生じてから、さらに喉の痛みに苛まれた。ある日、チェウォンの前にぼやけた印象の女テジュが現れる。 それ以来、チェウォンの前で不気味な存在感を増していく。チェウォンはまるでテジュから招待を受けたかのように正体を追跡しはじめる ……「インビテーション」 水辺の幽霊「ムル」は、川で退屈な日々を送っていたとき、林のなかを歩いていた「スプ」に出会う。 その後、二人はしばしば会いながら静かに心を通わせる。 ところが、林を出入りする者たちのせいで、ムルは自分が幽霊になったころに感じていた恨みと怒りに再び包まれる ……「湿地の愛」 退勤後、いつものように会社の仲間たちとお酒を飲んで帰ってきた父が、ゾンビになってしまった。 ニュースに出てきたゾンビウイルスの一次感染者はすべて殺された。 政府が措置法案を設置するまでの間だけでも家で匿おうとするが、すでに人間の理性を失っている父は……「カクテル、ラブ、ゾンビ」 父が母を殺した。わたしは父を殺した。 その後、自らを殺してひとつの後悔をした。 少しだけ状況が違ったら母を救えたただろうか。 そのとき誰かの声が聞こえた。 「時間を戻してほしいか?」 ……「オーバーラップナイフ、ナイフ」 長い間、見過ごしてきた心のなかの深く暗いところにある感情を丁寧に掬い取った、圧巻の4篇を収録。 表題作からドラマ化されたデビュー作まで、韓国の新鋭No.1ホラー作家がいざなう没入感120%短篇集。 出版社:かんき出版 発売日:2024.9 判型・製本:四六判並製 ページ数:192
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『TUBE』ソン・ウォンピョン(著)、矢島暁子(訳)
¥1,870
一人の力じゃ難しいなら、他の人に応援してもらったらどう? どこにでもいる平凡な中年男、キム・ソンゴン。 仕事にも家族にも運にも見放され、彼はついにこの世に別れを告げる決意をする……が、 それさえもあえなく失敗してしまう。 この世に舞い戻ったソンゴンが見つけたのは、とある一枚の写真―― そこには若かりし頃の彼が家族とともに写っていた。 何もかも今の自分とは違いすぎることに愕然とした彼は、写真の中の自分を真似てみようと、 まずは姿勢矯正から始めることに。そんな取るに足りない小さなチャレンジが、 やがてソンゴンの人生を大きく変えていく――。 出版社:祥伝社 発売日:2024.8 判型・製本:四六判ソフト ページ数:264
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『ソヨンドン物語』チョ・ナムジュ(著)、古川綾子(訳)
¥1,870
持たざる者の苦労と、未来への希望。 マンションを舞台にした連作小説。 資産価値にこだわる者の果てしない欲望と、持たざる者の希望。 弱肉強食社会が人間らしさを失わずに生きるには? 舞台はソウルにある架空の町〈ソヨン洞(ドン)〉。近年の不動産バブルやマンション購入、過剰な教育熱、所得格差といった社会問題が、住民の悲喜こもごもとともに描き出される――。 出版社:筑摩書房 発売日:2024.7 判型・製本:四六判 ページ数:224
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『回復する人間』ハン・ガン(著)、斎藤真理子(訳)
¥2,640
痛みがあってこそ回復がある 大切な人の死や自らの病、家族との不和など、痛みを抱え絶望の淵でうずくまる人間が一筋の光を見出し、ふたたび静かに歩みだす姿を描く。 出版社:白水社 発売日:2019.5 判型・製本:四六判 ページ数:286
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『29歳、今日から私が家長です。』イ・スラ(著)、清水知佐子(訳)
¥1,870
この小説は家父長でも家母長でもない娘が家長(家女長)で主人公。 厳しい祖父が統治する家で生まれた女の子・スラがすくすく育って家庭を統治する。 作文を家業に家を興した娘が、一家の経済権と主権を握る。 家父長の家では決してありえないような美しくて痛快な革命が続くかと思ったら、家父長が犯したミスを家女長も踏襲したりする。 家女長が家の勢力を握ってから、家族メンバー1に転落した元家父長は、自ら権威を手放すことで可愛くて面白い中年男性として存在感を表す。 この父は片腕にはモップを、もう片腕には掃除機を入れ墨にして、家のあちこちを熱心に掃除しながら家女長と妻を補佐する。 だが、この小説は家父長制を廃止しようという扇動や家父長制への批判に満ちた話ではない。 スラはどの家父長よりも合理的で立派な家長になりたいと思っているが、スラの母にも家女長の時代が家父長の時代より良いのだろうか。 スラの家女長革命は果たして皆を幸せにすることができるだろうか。 出版社:CCCメディアハウス 発売日:2024.4 判型・製本:四六判 ページ数:312
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『破砕』ク・ビョンモ(著)、小山内園子(訳)
¥1,870
「この車に乗ったら最後、お前の身体は、一から十まで作り変えられる」。 師に見出され殺しの道を歩みはじめた彼女は、死と隣り合わせの最終訓練に臨む。 人を破壊する術を身につけることは、人として、女としての「普通」の一生を粉々にすること──。 伝説の殺し屋誕生を濃密に描き出す、戦慄と陶酔ほとばしる『破果』外伝。 出版社:岩波書店 発売日:2024.6 判型・製本:B6変・上製 ページ数:116
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『誰もが別れる一日』ソ・ユミ(著)、金みんじょん(訳)、宮里綾羽(訳)
¥1,870
韓国文学界で大きな存在感を放つ作家ソ・ユミによる小説6編をまとめた待望の短編集。 6作品の主人公たちは貧困、失業、借金、離婚、夫の失踪、身近な死、母親との別れなどを経験し、以前とは違う状態に移る瞬間を経験する。 変化は不可逆的で、人生は過去の自分との別れの蓄積だ。 誰にでも訪れる不安と危機の断面を解剖し、時代と社会の病を敏感に捉え平凡な人間群像を暖かく包み込む、篤実なリアリズム小説。 出版社:明石書店 発売日:2024.8 判型・製本:四六判 ページ数:224
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『すべての、白いものたちの』ハン・ガン(著)、 斎藤真理子(訳)
¥935
SOLD OUT
おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。 朝鮮半島とワルシャワの街をつなぐ65の物語が捧げる、はかなくも偉大な命への祈り。 出版社:河出書房新社 発売日:2023.2 判型・製本:文庫 ページ数:200
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【サイン入り】『オルガンのあった場所』シン・ギョンス(著)、きむふな(訳)
¥2,750
SOLD OUT
悲しみではなく美しさを、拘束ではなく自由であることを 冷笑ではなく憐れみであることを、倒れることではなく起き上がることを 恋人との逃避行を前に故郷の村に帰った「私」が、幼い頃家族に起きた出来事や揺れる思いを彼に綴った書簡形式の表題作をはじめ、百編余りの短編からシン・ギョンスク自身が「胸の内をすべて見せるように」選んだ七編を収録。 ここに登場するのは、さまざまな傷を負い、あるいは困難な状況に直面する人たちだ。 彼らの悲しみ、苦しみに寄り添い、人を愛することの切なさを情感豊かに描く美しい物語が静かに、熱く、胸を打つ。 出版社:クオン 発売日:2021.11 判型・製本:四六判並製 ページ数:268
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『ショウコの微笑』チェ・ウニョン(著)、牧野美加(訳)、横本麻矢(訳)、小林由紀(訳)、吉川凪(監修)
¥2,750
高校の文化交流で日本から韓国へやってきたショウコは、私の家に1週間滞在した。 帰国後に送り続けられた彼女の手紙は、高校卒業間近にぷっつり途絶えてしまう。 約十年を経てショウコと再会した私は、彼女がつらい日々を過ごしていたと知る。 表題作のほか時代背景も舞台も異なる多彩な作品を収録。 いずれの作品の登場人物も哀しみ、苦しみを抱えながら他者と対話し、かかわることで、自らの人生に向き合おうとする。 時と場を越えて寄り添う7つの物語。 出版社:クオン 発売日:2018.12 判型・製本:四六変形判 ページ数:332