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『あらがうドラマ 「わたし」とつながる物語』西森路代
¥1,870
ままならない日常に抗い、ともに生きていくために。 今見るべきドラマがここにある! 日本のみならず、香港や台湾、韓国のドラマや映画などといったエンターテイメントについて様々な媒体で執筆する筆者が、日々目まぐるしく変化する価値観や社会のあり方を敏感に捉えた日本のテレビドラマの中から23作品を厳選し、様々な切り口から書き尽くした一冊。 出版社:303BOOKS 発売日:2025.3 判型・製本:四六判 ページ数:272
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『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』松本俊彦、横道誠
¥2,420
「ダメ。ゼッタイ」に代わる、有効な手立てはありうるのか? 依存は回復の始まり。 やめればいいってものじゃない!? 連載時から当事者、当事者家族、支援者・専門家を騒然とさせた、不良患者×不良医師による画期的な往復書簡がついに書籍化――。 現代人にとって最も身近な「病」である依存症――非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、その対象は多岐にわたる。 そんななか最も身近な依存物質であるアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠と、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦の、一筋縄ではいかない往復書簡が始まった。 最小単位、たったふたりから始まる自助グループ。 依存症の裏側にある、さらにその深淵へ! 出版社:太田出版 発売日:2024.9 判型・製本:四六判変形 ページ数:249
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『原爆写真を追う』林重男、井上祐子
¥2,860
広島と長崎を撮影したカメラマン、林重男。 原子野の荒野を写したパノラマ写真をはじめ、原爆投下直後の貴重な記録はいかにして撮られ、保存されたのか。 彼が残した体験記に、平和運動にまい進した戦後の活動まで含めた詳細な解説を付す。 150枚近くの写真も収録。 【目次】 第Ⅰ部 林重男『爆心地ヒロシマに入る―カメラマンは何を見たか』 1 パノラマ写真 2 広島を撮る 3 裏側から見た戦争 4 長崎を撮る 5 原爆カメラマンたち 6 写真が生んだ感動 あとがき 第Ⅱ部 東方社カメラマン林重男とヒロシマ・ナガサキ 井上祐子 第1章 東方社入社まで 第2章 東方社・文化社の沿革と業務 第3章 東方社・文化社における林の業績 第4章 ヒロシマとナガサキの撮影 第5章 ヒロシマ・ナガサキ撮影以後 第6章 「原爆カメラマン」と戦後の運動 おわりに 出版社:図書出版みぎわ 発売日:2023.3 判型・製本:四六判・上製 ページ数:308
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『珈琲の世界史』旦部幸博
¥1,056
【「はじめに」より一部抜粋】 カップ一杯のコーヒーの中には、芳醇なロマンに満ちた「物語」の数々が溶け込んでいます。その液体を口にするとき、私たちはその中の「物語」も同時に味わっているのです。コーヒーの歴史を知ることは、その「物語」を読み解くことに他なりません。歴史のロマンを玩味するにせよ、知識欲の渇きを潤すにせよ、深く知れば知るほどに、その味わいもまた深まるというもの。一杯のコーヒーに潜んだその歴史を、一緒に辿ってみましょう。 ヒトが何かを食べるとき、その食べ物に込められた「物語」も一緒に味わっている――そんなセリフを聞いたことはないでしょうか。 コーヒーはまさにその最たる例です。カップ一杯のコーヒーの中には、芳醇なロマンに満ちた「物語」の数々が溶け込んでいます。その液体を口にするとき、私たちはその中の「物語」も同時に味わっているのです。コーヒーの歴史を知ることは、その「物語」を読み解くことに他なりません。歴史のロマンを玩味するにせよ、知識欲の渇きを潤すにせよ、深く知れば知るほどに、その味わいもまた深まるというもの。一杯のコーヒーに潜んだその歴史を、この本で一緒に辿ってみましょう。 先史時代から今現在に至るまで、コーヒーが辿った歴史を、起源に関する最新仮説なども交えながら、できるだけわかりやすく本書にまとめました。近年話題の「スペシャルティ」「サードウェーブ」「純喫茶」なども、じつは混乱の多い言葉なのですが、それぞれの歴史をきちんと知れば、「なるほど、そうだったのか!」と目からウロコが落ちて、すっきり理解できることでしょう。 「イギリス近代化の陰にコーヒーあり」「フランス革命の陰にもコーヒーあり?!」「世界のコーヒーをナポレオンが変えた?」「コーヒーで成り上がった億万長者たち」「東西冷戦とコーヒーの意外な関係」……などなど、学校で歴史の時間に習ったいろんな出来事が、じつは意外なかたちでコーヒーとつながっていることに、きっと驚かされるでしょう。 出版社:講談社 発売日:2017.10 判型・製本:新書 ページ数:256
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『論理的思考とは何か』渡邉雅子
¥1,012
論理的思考法は世界共通ではない。 思考する目的をまず明確にしてその目的に合った思考法を選ぶ技術が要る。 論理学・レトリック・科学・哲学の推論の型とその目的を押さえ、価値に紐付けられた四つの思考法(経済・政治・法技術・社会)を使い分ける、多元的思考を説く。 不確実なこの世界で主体的に考えるための一冊。 出版社:岩波書店 発売日:2024.10 判型・製本:新書 ページ数:204
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『就職氷河期世代』近藤絢子
¥968
バブル崩壊後、未曾有の就職難が社会問題となった。 本書は1993~2004年に高校、大学などを卒業した人々を「就職氷河期世代」と定義し、雇用形態や所得などをデータから明らかにする。 不況がこの世代の人生に与えた衝撃は大きい。 結婚・出産など家族形成への影響や、男女差、世代内の格差、地域間の移動、高齢化に伴う困窮について検討し、セーフティネットの拡充を提言する。 統計から見えるこの世代の実態とは。 出版社:中央公論新社 発売日:2024.10 判型・製本:新書 ページ数:192
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『日ソ戦争』麻田雅文
¥1,078
日ソ戦争 帝国日本最後の戦い 麻田雅文 著 日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。 短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。 これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。 出版社:中央公論新社 発売日:2024.2 判型・製本:新書 ページ数:304
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『三井大坂両替店』萬代悠
¥1,100
元禄四年(一六九一)に三井高利が開設した三井大坂両替店。 当初の業務は江戸幕府に委託された送金だったが、その役得を活かし民間相手の金貸しとして成長する。 本書は、三井の膨大な史料から信用調査の技術と法制度を利用した工夫を読み解く。 そこからは三井の経営手法のみならず、当時の社会風俗や人々の倫理観がみえてくる。 三井はいかにして栄え、日本初の民間銀行創業へと繋げたか。 新たな視点で金融史を捉え直す。 出版社:中央公論新社 発売日:2024.2 判型・製本:新書 ページ数:288
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『奇跡の椅子 AppleがHIROSHIMAに出会った日』小松成美
¥2,420
【版元HPより】 倒産間際の企業が椅子の魅力で再生するまで カリフォルニア州クパチーノ市アップル・パーク通り1番地。 そこに71ヘクタールもの広大なApple本社「Apple Park」が広がっている。 iMac、MacBook、iPod、iPhoneを生み出した伝説のデザイナー、ジョナサン・アイブのこだわりが随所に感じられるその空間で、日本製の椅子が数千脚も使われている。 それが「HIROSHIMA」だ。 ジョナサン・アイブも尊敬する日本を代表するデザイナー、深澤直人が生み出した優美な曲線で構成され、木目も美しい椅子は、2023年の広島サミットでも、テーブルとともに首脳会談で使われた。 この日本を代表する椅子を製造しているのが、広島の家具メーカー「マルニ木工」である。 じつは「HIROSHIMA」が誕生したとき、同社は倒産寸前だった。 かつて日本人の生活が洋風化していく波に乗り、100万セット以上も高級なリビングセット、ダイニングセットを売りまくったが、バブル崩壊以降の日本経済の低迷、そして消費者の嗜好の変化も相まって、90年代の後半、経営危機に陥ってしまう。 綱渡りの資金繰り、工場の縮小、そして1928年の創業以来、初となる社員のリストラ……地元広島の企業や金融機関の支援でかろうじて命脈をつなぐなか、創業家である山中一族の三代目は、深澤直人と組んで世界に打って出る決断を下す。 そんな起死回生のプロジェクトを支えたのは、これまで培ってきた、ものづくりの力だった。 追いつめられていた企業を救った「奇跡の椅子」。それにこめられた熱い思いと、誕生の物語。 出版社:文藝春秋 発売日:2024.1 判型・製本:四六判上製 ページ数:320
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『美術館・博物館の事件簿』島田真琴
¥2,640
日本の3つの「ダリ展」、大英博物館の収蔵品、琉球王家の遺骨、表現の不自由展、重要文化財准胝観音立像・・・。 アートの世界の内幕と真実とは? 16の法廷ドラマと15のコラムから美術館・博物館の舞台裏を明らかにする。 日本では、美術館と博物館は別物とされているが、英語ではどちらも「ミュージアム」で、実は両者の間に違いはない。 強いて区別すれば、美術品を多く収蔵・展示しているのが美術館、それ以外の歴史資料、自然資料等を収蔵・展示する施設が博物館ということになるが、東京、京都、奈良の国立博物館は美術品・工芸品を中心に扱っているし、古文書や化石などを集めている美術館もある。 本書は、日本と世界の美術館・博物館がその活動や収蔵品、借入品等に関連して巻き込まれた様々な裁判や事件を紹介している。 外見は取り澄ましてみえるこれらの施設の舞台裏では何が起きているのか? どんな問題を抱えどう対処しているのだろうか? 出版社:慶應義塾大学出版会 発売日:2024.12 判型・製本:四六判・並製 ページ数:240
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『北朝鮮に出勤します 開城工業団地で働いた一年間』キム・ミンジュ(著)、岡裕美(訳)
¥2,200
毎週月曜の朝、ソウル市内でバスに乗り込み、軍事境界線を越えて北朝鮮に出勤。 平日は北の職員たちと“格闘”し、週末は韓国に戻る。 南北経済協力事業で北朝鮮に造成された開城(ケソン)工業団地。 20代の韓国人女性が開城で経験した特別な1年間と、北の人々のありのままの素顔を綴ったノンフィクション。 出版社:新泉社 発売日:2024.8 判型・製本:四六判 ページ数:200
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『成功したオタク日記』オ・セヨン(著)、桑畑優香(訳)
¥1,540
SOLD OUT
ある日、「推し」が犯罪者になった―― わたしは、わたしたちは、どうすればいいんだろう。 韓国芸能界を震撼させたスキャンダルを巻き起こした、 あるK-POPスターの熱狂的ファンだった 22歳の映像作家が記した、愛と葛藤の全記録。 「成功したオタク」とは果たして何なのか? その意味を新たに定義する、連帯と癒しのノンフィクション。 出版社:すばる舎 発売日:2024.7 判型・製本:四六判 ページ数:320
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『ブリクセン/ディネセンについての小さな本』スーネ・デ ・スーザ・シュミット=マスン(著)、枇谷玲子(訳)
¥2,200
Karen Blixenカレン・ブリクセン/Isak Dinesenイサク・ディネセンという主に二つの作家名で知られ、デンマーク語と英語の二言語で書いた女性作家についてのブック・ガイド。 『アフリカの日々』や『冬の物語』、『七つのゴシック物語』をはじめとする作品には何が描かれていたのか? ヘミングウェイに、自分よりもノーベル文学賞を受賞するのにふさわしいと言わしめたデンマークが誇るストーリーテラーは、どんな人生を送ったのか? 男性のようにズボンを穿き、自動車を運転し、ライオン狩りに行き、離婚し、自立し、外国で初めて真に成功したデンマーク人女性作家として強い女性のロールモデルとされながら、実は『バベットの晩餐会』の世界観に見られる敬虔なキリスト教家庭で培われた古い北欧的な人生観の持ち主だった彼女は、女性運動やフェミニズムに対し、どんな立ち位置にあったのか? 元ブリクセン博物館ガイドで、現在デンマークを代表する出版社で編集長を務める著者による、文学への情熱ほとばしる熱い解説で、難解といわれるブリクセン/ディネセン文学がたちまち親しみやすく、身近になる! 出版社:子ども時代 発売日:2024.12 判型・製本:四六判・上製 ページ数:272
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『ニューワード ニューワールド言葉をアップデートし、世界を再定義する』竹田ダニエル
¥1,760
言語化できずに頭の中に存在している「モヤモヤ」が晴れない。 社会の中で空気のようにある“何か”に抱く疑問や違和感が、解消できない。 日々、そんな風に感じていませんか? 本書で、竹田ダニエルさんはアメリカの若い世代から生まれた言葉の社会的背景を読み解き、内包する価値観の変化を鋭く分析します。 その分析と同時に言語化され、可視化されるのは現代社会に蔓延する“モヤモヤ”。 ―新しい言葉を知ることは、新しい価値観を知ることであり、それは新しい世界を知ることでもある―― 自分が置かれている環境や感情が言語化されたとき、初めてそれについて学び、話し合うことができるようになります。 今、あなたの頭の中にあるモヤモヤを捨てに、本書を開いてみませんか? 出版社:集英社 発売日:2024.10 判型・製本:四六判 ページ数:192
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『母親になって後悔してる、といえたなら―語りはじめた日本の女性たち―』高橋歩唯 、依田真由美
¥1,650
ずっと忘れていた。 私は私なんだということを。 NHK「クローズアップ現代」から待望の書籍化。 「母親なんだから」と我慢を強いられ、自らの「理想の母親像」に縛られ、理不尽な目に遭っても口をつぐんできた――「後悔」を口にした日本の女性たちは、どのような人生を歩み、何を経験してきたのか。 切実な想いを丁寧に聞き取った、社会現象になった話題書『母親になって後悔してる』の「日本版」というべきインタビュー集。 出版社:新潮社 発売日:2024.10 判型・製本:四六判変型 ページ数:288
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『塔本シスコ 絵と絵と絵の人生』
¥3,300
【版元サイトより】 シスコは、美術教育を受けていません。 大正2年生まれの熊本に住む主婦でした。 その主婦が、ある日突然、画家の長男が描いたキャンパスの絵の具を削ぎ落とし、100号の油絵を完成させたのです。53歳の時でした。 それから91歳になるまで、実にたくさんの絵を描きました。 とにかく、シスコの絵は楽しいのです。 本書は、シスコの孫の福迫弥麻さんが執筆した評伝「私は死ぬるまで絵ば描きましょうたい」を収録。評伝に登場する作品を全編に散りばめました。 遠近法は習っていないシスコの絵は、近くのものも遠くのものも同じ大きさ。 幼児の絵がみんなそうであるように、ヒトは皆、正面を向いています。 とにかく自由。ツッコミどころ満載。 そしてそこがシスコの魅力です。 シスコの絵は、どこを切り取っても絵になります。 だからトリミングしてもシスコの絵。 既存の画集と一線を画す、めくるめくシスコの世界に浸れるポップでビビッドな"評伝画集"です。 出版社:katsura books 発売日:2023.10
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『このドキュメンタリーはフィクションです』稲田豊史
¥1,980
SOLD OUT
あなたの部屋にカメラが設置してある状態での“普段の生活”と、カメラがない状態での“普段の生活”は、絶対に同じではないはずだ。 『さよならテレビ』『FAKE』『ザ・コーヴ』『主戦場』『さようなら全てのエヴァンゲリオン』『映像の世紀』『水曜日のダウンタウン』……。 数々の身近な作品を通し、ドキュメンタリーの加工性に迫る! 出版社:光文社 発売日:2024.9 判型・製本:四六判 ページ数:244
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『未整理な人類』インベカヲリ☆
¥2,310
世界は「意味不明」でできている 路上の落書きから、不幸の手紙まで。 なぜ人は、理屈でわりきれないことに熱中するのか。 鋭い観察眼とブラックな笑いで現代社会を斬る、異色ノンフィクション。 【本文より】 「倫理観も道徳心も常識も、時代がつくる宗教で、しかもコロコロ変わる。ちょっと俯瞰して見れば、おいおい人間、何してんだよ! と思う不思議な行動がたくさんある。 人間は一番のブラックボックスで、未整理なことだらけだ。となると、「止めたくても止められないもの」「なぜか分からないけど、そうなってしまったもの」「体が勝手に動いたもの」にこそ、人間の本質が現れるのではないか。 本書は、そんな人類の未整理な行動を突っついて、綺麗にまとめることもなく、放り投げてみようという試みである。 出版社:いきのびるブックス 発売日:2024.9 判型・製本:四六判並製 ページ数:240
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『数学する身体』森田真生
¥649
数学はもっと自由になれる――。 若き俊英の輝きがここにある。 数学はもっと人間のためにあることはできないのか。 最先端の数学に、身体の、心の居場所はあるのか――。 身体能力を拡張するものとして出発し、記号と計算の発達とともに抽象化の極北へ向かってきたその歴史を清新な目で見直す著者は、アラン・チューリングと岡潔という二人の巨人へと辿り着く。 数学の営みの新たな風景を切りひらく俊英、その煌めくような思考の軌跡。 小林秀雄賞受賞作。 出版社:新潮社 発売日:2018.4 判型・製本:文庫 ページ数:240
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『計算する生命』森田真生
¥693
SOLD OUT
人工知能の時代に計算の歴史を遡り、いつしか生命の根源へと到達する画期的「計算」論。 「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。 では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。 機械が人間の能力を遥かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうか――。 気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。 河合隼雄学芸賞受賞作。 出版社:新潮社 発売日:2023.11 判型・製本:文庫 ページ数:272
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『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』大平一枝
¥1,870
何も失っていない人などいない。 台所から人生の愛おしさを描く感動ノンフィクション。 「こんなに悲しくても料理だけはやると落ち着くんだよね。作ったら食べなきゃだし、ちゃんとお腹がすく」 家族、恋人、夢、健康――大切なものを失いながら、それでもみんな立ち上がり、今日もごはんを作っている。 本書は、台所と食を通じて人生を立て直した人々を描くノンフィクション。 ネグレクトの親から離れ上京した学生、重いアレルギーを持つ子を育てる母、解体寸前の名建築で暮らす女性たち等々......22人の〈喪失と再生〉の物語を収録。 出版社:毎日新聞出版 発売日:2022.11 判型・製本:四六判 ページ数:240
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『働くということ「能力主義」を超えて』勅使川原真衣
¥1,078
SOLD OUT
他者と働くということは、一体どういうことか? なぜわたしたちは「能力」が足りないのではと煽られ、自己責任感を抱かされるのか? 著者は大学院で教育社会学を専攻し、「敵情視察」のため外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は独立し、企業などの「組織開発」を支援中。 本書は教育社会学の知見をもとに、著者が経験した現場でのエピソードをちりばめながら、わたしたちに生きづらさをもたらす、人を「選び」「選ばれる」能力主義に疑問を呈す。 そこから人と人との関係を捉え直す新たな組織論の地平が見えてくる一冊。 出版社:集英社 発売日:2024.6 判型・製本:新書 ページ数:264
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『世界を配給する人びと 遠いところの声を聴く』 アーヤ藍 編著
¥2,420
一番遠くにあるものを引き寄せてつなぐ力。 彼らはなぜ”遠いところ”と強く結びついたのか。 語られてこなかった声をどのように届けているのか。 環境コンサルタントから転身したマダガスカルのバニラ商人、少年兵の歴史を追いウガンダに出会った教育者、北極民族の「今」を刻む雪を愛する写真家、シリアを想い続ける料理好き国際協力従事者、マーシャルと日本の歴史に耳を傾ける映画監督、5人のライフストーリー。 映画配給に携わってきた編著者が見た世界の重なり合いとは。映画の仕事にまつわるコラムも多数収録。 出版社:春眠舎 発売日:2024.7 判型・製本:四六判並製 ページ数:228
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『ヒロシマ・ノート』大江健三郎
¥902
SOLD OUT
広島の悲劇は過去のものではない。 一九六三年夏,現地を訪れた著者の見たものは、十数年後のある日突如として死の宣告をうける被爆者たちの“悲惨と威厳”に満ちた姿であり医師たちの献身であった。 著者と広島とのかかわりは深まり、その報告は人々の胸を打つ。 平和の思想の人間的基盤を明らかにし、現代という時代に対決する告発の書。 【目次】 プロローグ 広島へ…… Ⅰ 広島への最初の旅 Ⅱ 広島再訪 Ⅲ モラリストの広島 Ⅳ 人間の威厳について Ⅴ 屈伏しない人々 Ⅵ ひとりの正統的な人間 Ⅶ 広島へのさまざまな旅 エピローグ 広島から…… 出版社:岩波書店 発売日:1965.6 判型・製本:新書 ページ数:206