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【著者・訳者サイン入り】『体の贈り物』レベッカ・ブラウン(著)、柴田元幸(訳)
¥2,420
アメリカの作家、レベッカ・ブラウンの代表作を復刊。 逃れようのない死の前で、料理を作り、家を掃除し、洗濯をし、入浴を手伝う。 喜びと悲しみ、生きるということを丸ごと受け止めた時、私は11の贈り物を受け取った。 エイズ患者とホームケア・ワーカーの交流が描き出す、悼みと希望の連作短篇。 著者書き下ろし「『体の贈り物』三十年後」を収録。 金井冬樹の装画による新装版。
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『アルテミオ・クルスの死』フエンテス(作)、 木村榮一(訳)
¥1,320
大地主の私生児として生まれ、混血の伯父に育てられ、革命軍に参加し、政略結婚によって財産の基礎をつくり、政治を巧みに利用して、マスコミを含む多くの企業を所有する――。 メキシコ革命の動乱を生き抜いて経済界の大立者に成り上がった男アルテミオ・クルスの栄光と悲惨。 現代ラテンアメリカ文学の最重要作.
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『誕生日』カルロス・フエンテス(著)、八重樫克彦・八重樫由貴子(訳)
¥1,980
過去でありながら、未来でもある混沌の現在=螺旋状の時間。 家であり、町であり、一つの世界である場所=流転する空間。 自分自身であり、同時に他の誰もである存在=互換しうる私。 目眩めく迷宮の小説! 『アウラ』をも凌駕する、メキシコの文豪による神妙の傑作。
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『ディア・ライフ』アリス・マンロー(著) 、小竹由美子(訳)
¥2,530
チェーホフ以来もっとも優れた短篇小説家が、透徹した眼差しとまばゆいほどの名人技で描きだす、平凡な人びとの途方もない人生、その深淵。 引退を表明しているマンロー自身が〈フィナーレ〉と銘打ち、実人生を語る作品と位置づける「目」「夜」「声」「ディア・ライフ」の四篇を含む全十四篇。
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『ピアノ・レッスン』アリス・マンロー(著) 、小竹由美子(訳)
¥2,750
行商に同行した娘は父のもう一つの顔を目撃し、駆出しの小説家は仕事場で大家の不可思議な言動に遭遇する。 心を病んだ母を看取った姉は粛然と覚悟を語り、零落したピアノ教師の老女が開く発表会では小さな奇跡が起こる――人生の陰翳を描き「短篇の女王」と称されるカナダ人ノーベル賞作家の原風景に満ちた初期作品集。
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『善き女の愛』アリス・マンロー(著) 、小竹由美子(訳)
¥2,640
独身の善良な訪問看護婦が元同級生に寄せる淡い思いと、死にゆくその妻。 三者の心理的駆け引きをスリリングに描くO・ヘンリー賞受賞の表題作ほか、母と娘、夫と妻、嫁と小姑など、誰にも覚えのある家族間の出来事を見事なドラマとして描きだす、マンローの筆が冴える金字塔的短篇集。
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『弓と竪琴』オクタビオ・パス(著)、 牛島信明(訳)
¥1,430
「詩」とは何か? ポエジーとは何か? 「詩的なるもの」とは何なのか? 詩を構成する要素である言語、リズム、韻文・散文の弁別特徴、そしてイメージとは? 驚嘆すべき博識と犀利な知性、研ぎ澄まされた詩的直観と洞察力に裏付けられた、ノーベル賞作家パス(1914-98)畢生の一大詩論
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『鷲か太陽か?』オクタビオ・パス(著)、 野谷文昭(訳)
¥792
ノーベル賞詩人オクタビオ・パス(1914-98)がパリに暮らした一九四〇年代後半に創作した散文詩と、イメージとリズムの法則に支配された、夢のような味わいをもつ短篇。 シュルレアリスムの正統的・批判的継承者として知られる巨匠による、研ぎ澄まされた詩的直観が鮮烈な印象を残す初期の代表作。
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『出会いはいつも八月』ガブリエル・ガルシア=マルケス(著) 、旦敬介(訳)
¥2,420
この島で、母の死を癒してくれる男に抱かれたい。 束の間、夫を忘れて。 音楽家の優しい夫と、二人の子宝にもめぐまれ何不自由ない結婚生活をおくるアナ。 毎年、母親が埋葬されているカリブ海の島へ出かけるアナだが、人知れず、現地の男と一夜限りの関係を結ぶことを心待ちにしていた。 刹那的な関係に心身を燃やすアナが出会った男たちとは――。 ノーベル文学賞作家が最期まで情熱を注いだ未完の傑作。 出版社:新潮社 発売日:2024.3 判型・製本:四六判変型 ページ数:128
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『ほんとうの自分』ミラン・クンデラ(著)、西永良成(訳)
¥990
幼い子供を亡くした後、シャンタルは年下の男性ジャン=マルクと出会ってたちまち恋におち、離婚して彼と暮らし始めた。 シャンタルは広告代理店勤務、彼は職業を転々としている。 更年期の症状を感じ始めたある日、シャンタルのもとに一通の匿名の手紙が届く。 「私はスパイのようにあなたの後をつけています、あなたは美しい」――。 それを機に、ふたりそれぞれの幻想が現実を脅かしていく。 出版社:集英社 発売日:2024.7 判型・製本:文庫 ページ数:200
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『緩やかさ』ミラン・クンデラ(著)、西永良成(訳)
¥935
20世紀末。 パリ郊外の城に滞在するため車を走らせるクンデラ夫妻。 速さに取りつかれた周囲の車は、まるで猛禽のようだ。 クンデラは、18世紀の小説に描かれた、ある貴婦人と騎士が城に向かう馬車の旅、そしてその夜の逢瀬に思いを馳せる。 一方、城では昆虫学会が開催されていて――。 ふたつの世紀のヨーロッパの精神を、かろやかに、優雅に、哲学的に描く、クンデラ初のフランス語執筆による小説。 出版社:集英社 発売日:2024.6 判型・製本:文庫 ページ数:176
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『別れのワルツ』ミラン・クンデラ(著)、西永良成(訳)
¥1,320
秋の温泉地を舞台に幾組もの男女が、すれ違いもつれ合いながら演じる、愛と死の輪舞。 皮肉、ユーモア、悲哀…感情を掻き立てて奏でられる、「小説の魔術師」クンデラ初期の傑作 出版社:集英社 発売日:2013.12 判型・製本:文庫 ページ数:368
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『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ(著)、千野栄一(訳)
¥1,430
苦悩する恋人たち。 不思議な三角関係。 男は、ひとりの男に特別な感情を抱いた。 鮮烈でエロチック…。 プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。 出版社:集英社 発売日:1998.11 判型・製本:文庫 ページ数:400
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『小説の技法』ミラン・クンデラ(著)、 西永良成(訳)
¥858
セルバンテス、カフカ、プルーストなど誰もが知っている名著名作の作者たちとその作品に言及しながら、「小説とは何か」「小説はどうあるべきか」を論じるクンデラ独自の小説論。 2011年刊行の改訂版を底本とした新訳決定版。 知的刺激に満ちた文学入門。 出版社:岩波書店 発売日:2016.5 判型・製本:文庫 ページ数:248
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『冗談』ミラン・クンデラ(著)、 西永良成(訳)
¥1,430
絵葉書に冗談で書いた文章が、前途有望な青年の人生を狂わせる。 十数年後、苦しみに耐え抜いたすえ、男は復讐をもくろむが……. 政治によって歪められた1人の男の流転の人生と愛の悲喜劇を軸にして、4人の男女の独白が重層的に綾をなす、ミラン・クンデラ(1929-)の最高傑作。 作家自らが全面的に改訂した決定版からの新訳。 出版社:岩波書店 発売日:2014.12 判型・製本:文庫 ページ数:530
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『言葉の味 新刊 人生を豊かにする秘密のゲーム』フランソワーズ・エリチエ(著)、井上たか子(訳)
¥2,420
フランスを代表する知性が愛着した言葉の宝庫を公開する。 直観的に、あるいは自由な連想によって見つけた独自の言葉の定義集と、経験や感動を抽象化せずに直接伝える慣用句の数々。 言葉と戯れつつ隠された豊かな世界を発見する喜びに満ちたゲームへと誘う。 出版社:明石書店 発売日:2025.4 判型・製本:四六判 ページ数:200
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『フリアとシナリオライター』マリオ・バルガス=リョサ(著)、 野谷文昭(訳)
¥1,650
天才シナリオライターによる奇想天外な放送劇と、「僕」と叔母の恋。 やがてライターの精神は変調を来し、虚実は混淆する…… ノーベル文学賞作家の半自伝的スラップスティック青春コメディ。 出版社:河出書房新社 発売日:2023.9 判型・製本:文庫 ページ数:592
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『楽園への道』マリオ・バルガス=リョサ(著) 、田村さと子(訳)
¥1,540
ゴーギャンとその祖母で革命家のフローラ・トリスタン。 飽くことなく自由への道を求め続けた二人の反逆者の激動の生涯を、異なる時空を見事につなぎながら壮大な物語として描いたノーベル賞作家の代表作。 出版社:河出書房新社 発売日:2017.5 判型・製本:640 ページ数:
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『ケルト人の夢』マリオ・バルガス=リョサ(著)、野谷文昭(訳)
¥3,960
1916年、大英帝国の外交官であった男に死刑が執行された。 その名はロジャー・ケイスメント。 植民地主義の恐怖を暴いた英雄であり、アイルランド独立運動に身を捧げた殉教者である。 同性愛者ゆえに長くその名は忘れられていたが、魂の闇を含めて、事実と虚構が織りなす物語のうちによみがえった。 人間の条件を問う一大叙事詩。 出版社:岩波書店 発売日:2021.10 判型・製本:四六判・上製 ページ数:550
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『都会と犬ども』マリオ・バルガス=リョサ(著) 、杉山晃(訳)
¥3,080
“怒れる若者”として登場した作家自身の体験を昇華させた、華々しき出世作。 厳格な規律の裏では腕力と狡猾がものを言う、弱肉強食の寄宿生活。 首都リマの士官学校を舞台に、ペルー各地から入学してきた白人、黒人、混血児、都会っ子、山育ち、人種も階層もさまざまな一群の少年たち=犬っころどもの抵抗と挫折を重層的に描き、残酷で偽善的な現代社会の堕落と腐敗を圧倒的な筆力で告発する。 出版社:新潮社 発売日:2010.12 判型・製本:四六判変型 ページ数:416
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『若い小説家に宛てた手紙』マリオ・バルガス=リョサ(著) 、木村榮一(訳)
¥1,760
作家を志す人へ、実作者からの熱い思い! 小説は面白い。小説家はもっと面白い! が、創作とは多大な犠牲を強いるものであり、将来の保証は何もない。 それでも作家になりたい若い人へ、小説への熱い思いを込めて宛てた小説家への手引。 出版社:新潮社 発売日:2000.7 判型・製本:四六判 ページ数:176
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『翻訳する私』ジュンパ・ラヒリ(著) 、小川高義(訳)
¥2,145
自分自身をべつの言葉に置き換え、変化を恐れずに生きてきた──。 ベンガル人の両親のもとロンドンで生まれ、アメリカで育った著者は、幼い頃から自らや家族のことを、頭のなかで常にベンガル語から英語に「翻訳」してきた。 大人になってから習得したイタリア語に見出した救い、母の看取りなど、自身の半生をひもときながら綴られる、小説を書くことを鼓舞してくれる「翻訳」について考えたこと。 出版社:新潮社 発売日:2025.4 判型・製本:四六判変型 ページ数:192
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『わたしのいるところ』ジュンパ・ラヒリ(著) 、中嶋浩郎(訳)
¥1,870
歩道で、仕事場で、本屋で、バルコニーで、ベッドで、海で、文房具店で、彼の家で、駅で……。 ローマと思しき町に暮らす45歳の独身女性、身になじんだ彼女の居場所とそれぞれの場所にちりばめられた彼女の孤独、その旅立ちの物語。 大好評のエッセイ『べつの言葉で』につづく、イタリア語による初の長篇小説。 出版社:新潮社 発売日:2019.8 判型・製本:四六判変型 ページ数:168
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『べつの言葉で』ジュンパ・ラヒリ(著) 、中嶋浩郎(訳)
¥1,760
子供時代から、家では両親の話すベンガル語、外では英語と、相容れない二つのことばを使い分けて育ったラヒリ。 第三の言語、イタリア語と出会ってから二十余年。 ついにラヒリは家族を伴いローマに移住する。初めての異国暮らしを、イタリア語と格闘しながら綴ったひたむきなエッセイ。 イタリア語で書かれた掌篇二篇も付す。 出版社:新潮社 発売日:2015.9 判型・製本:四六判変型 ページ数:144