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『エッシャー完全解読 なぜ不可能が可能に見えるのか』近藤滋
¥2,970
エッシャーの代表作である《物見の塔》《滝》《上昇と下降》などのだまし絵。 これらの作品は、一見しただけではそこに錯視図形があるとわからないほど自然に見える。しかし、少しの間をおいて「これはありえない立体だ」と気付いた瞬間、鑑賞者に大きな驚きをもたらす。 この劇的な鑑賞体験はどのようにして作られたのか。 エッシャーはまず、絵のあちこちに鑑賞者を誘導するトリックを仕掛け、さらにそれらを手品師さながらに覆い隠していった。 そしてトリックの存在を生涯隠し通し、決して語らなかったのだ。 本書は100点を超える図版でだまし絵の制作過程を分解し、エッシャーがかつて5つの作品に仕掛けた視覚のトリックを明らかにしている。エッシャーが制作中に何に悩み、何を大切にしていたかにまで踏み込んでいく。 謎解きの楽しさに満ちた1冊。 出版社:みすず書房 発売日:2024.12 判型・製本:四六変型 ページ数:208
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『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット(著)、東辻賢治郎(訳)
¥4,950
アリストテレスは歩きながら哲学し、彼の弟子たちは逍遥学派と呼ばれた。 公民権運動、LGBTの人権運動の活動家たちは街頭を行進し、不正と抑圧を告発した。 彼岸への祈りを込めて、聖地を目指した歩みが、世界各地で連綿と続く巡礼となった。 歴史上の出来事に、科学や文学などの文化に、なによりもわたしたち自身の自己認識に、 歩くことがどのように影を落しているのか、自在な語り口でソルニットは語る。 人類学、宗教、哲学、文学、芸術、政治、社会、レジャー、エコロジー、フェミニズム、アメリカ、都市へ。 歩くことがもたらしたものを語った歴史的傑作。 歩きながら『人間不平等起源論』を書いたルソー。 被害妄想になりながらも街歩きだけはやめないキェルケゴール。 病と闘う知人のためにミュンヘンからパリまで歩き通したヘルツォーク。 ロマン主義的な山歩きの始祖・ワーズワース。 釈放されるとその足でベリー摘みに向かったソロー。 インク瓶付きの杖を持っていたトマス・ホッブス。 ラッセルの部屋を動物園の虎のように歩くウィトゲンシュタイン。 刑務所のなかで空想の世界旅行をした建築家アルベルト・シュペーア。 ヒロインに決然とひとり歩きさせたジェーン・オースティン。 その小説同様に大都市ロンドン中を歩きまわったディケンズ。 故郷ベルリンを描きながらも筆はいつもパリへとさまようベンヤミン。 パリを歩くことをエロチックな体験とみなしたレチフ・ド・ラ・ブルトンヌ。 歩行を芸術にしたアーティスト、リチャード・ロング。 ......歩くことはいつだって決然とした勇気の表明であり、不安な心をなぐさめる癒しだった。 出版社:左右社 発売日:2017.7 判型・製本:四六判・上製 ページ数:520
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『ガザ 欄外の声を求めて FOOTNOTES IN GAZA』ジョー・サッコ(著)、早尾貴紀(訳)
¥2,530
「人間」を問う、小さき声。 1956年、ハーンユーニスで275人、ラファハで111人のパレスチナ人がイスラエル兵に射殺された。 無数の公文書の奥に埋もれた凄惨な大虐殺事件に着目したコミック・ジャーナリストが、徹底的な独自調査により、ガザ地区の過去と現在、悲劇の本質を浮かび上がらせる。 出版社:Type Slowly 発売日:2024.10 判型・製本:B5変形判 ページ数:432
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『魔法少女はなぜ世界を救えなかったのか?』ペク・ソルフィ、ホン・スミン(著)、渡辺麻土香(訳)
¥1,980
魔法戦士に変身して戦う姿は少女に自信を与えるのか、それともミニスカートにハイヒール姿の性役割を植えつけるのか? 少女文化コンテンツがもつ二面性への問いを発端とし、ディズニープリンセス、おもちゃ、外遊び、ゲーム、魔法少女アニメ、文学、K-POPアイドルまで、子どもたちが触れるコンテンツが内包するジレンマ、問題点を洗い出す。 出版社:晶文社 発売日:2023.11 判型・製本:四六判並製 ページ数:192
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『記号と事件 1972-1990年の対話』ジル・ドゥルーズ(著)、宮林寛(訳)
¥1,320
『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』『シネマ』などにふれつつ、哲学の核心、政治などについて自在に語ったドゥルーズの生涯唯一のインタヴュー集成。 ドゥルーズ自身によるドゥルーズ入門。 出版社:河出書房新社 発売日:2007.5 判型・製本:文庫 ページ数:384
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『ニーチェと哲学』ジル・ドゥルーズ(著)、江川隆男(訳)
¥1,540
ニーチェ再評価の烽火となったドゥルーズ初期の代表作、画期的な新訳。 ニーチェ哲学を体系的に再構築しつつ、「永遠回帰」を論じ、生成の「肯定の肯定」としてのニーチェ/ドゥルーズの核心をあきらかに。 出版社:河出書房新社 発売日:2008.8 判型・製本:文庫 ページ数:472
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『風をとおすレッスン』田中真知
¥1,540
中東やアフリカで長年過ごしてきた著者が、旅の経験や、古今東西のさまざまな文化や文学作品などの例をとおして、人と人との「あいだ」、また自分自身の中の「あいだ」を見つめ、そこに風をとおし、互いに自由になれる関係をつむぐ道を考える。 迷いや悩みの多い10代やすべての方たちにとって、「私」も他者も大切に、軽やかに生きていくレッスンとなる一冊。 出版社:創元社 発売日:2023.8 判型・製本:四六判変型・並製 ページ数:160
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『私とは何か ——「個人」から「分人」へ』平野啓一郎
¥968
嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。 小説と格闘する中で生まれた、目からウロコの人間観! 出版社:講談社 発売日:2012.9 判型・製本:新書 ページ数:192
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『自己とは何なのか? 意識・自我・心についての神経科学的考察』平野丈夫
¥990
人生の岐路に立った時、誰もが一度は「自分はどんな人間なのか」と考えるのではないだろうか。 知っているようで、実は知らない「自分」とは――。 京都大学名誉教授の著者が、神経科学の視点から意識・自我の実態を探る。 出版社:幻冬舎 発売日:2021/12 判型・製本:新書 ページ数:152
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『精神現象学 上』G.W.F.ヘーゲル(著)、熊野純彦(訳)
¥1,870
感覚的経験という最も身近な段階から、数知れぬ弁証法的過程を経て、最高次の「絶対知」へと至るまで―。 精神のこの遍歴を壮大なスケールで描き出し、哲学史上、この上なく難解かつ極めて重要な書物として、不動の地位を築いてきた『精神現象学』。 我が国でも数多くの翻訳がなされてきたが、本書は、流麗ながら、かつてない平明な訳文により、ヘーゲルの晦渋な世界へと読者をやさしく誘う。 同時に、主要な版すべてを照合しつつ訳出された本書は、それら四つの原典との頁対応も示し、原文を参照する一助となす。 今後のヘーゲル読解に必携の画期的翻訳 出版社:筑摩書房 発売日:2018.12 判型・製本:文庫 ページ数:672
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『精神現象学 下』G.W.F.ヘーゲル(著)、熊野純彦(訳)
¥1,870
長大な遍歴のすえ、人間はいかにして「絶対知」へと到達するのか? この書により、哲学史上、かつてない壮大な哲学体系をつくりあげたヘーゲルが、最後に出した答えとは―。 平明な語り口でありながら、今後のヘーゲル研究に絶大な影響を与えるであろう緻密な新訳が、その核心を明らかにする。 下巻の巻末には、『精神現象学』に数多くちりばめられた、広く知られる名言を拾いあげた「フレーズ索引」を収録。 従来のはるか先へと読者の理解を導く。 「精神が偉大なものとなるのは、より大きな対立からみずからへと立ちかえる場合である」。 出版社:筑摩書房 発売日:2018.12 判型・製本:文庫 ページ数:624
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『自分疲れ ココロとカラダのあいだ』
¥1,540
自分を好きとか嫌いとかに関係なく、 「自分がしっくりこない」「自分でいることになじめない」 というような違和感を覚えたことはないだろうか? なぜ、自分に疲れてしまうのか。 「自分」とは何なのか? 難病のカラダを持つ著者の ココロとカラダの探究ガイド。 出版社:創元社 発売日:2023.4 判型・製本:四六判変型・並製 ページ数:160
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『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』小川たまか
¥1,760
【版元HPより】 性暴力被害、痴漢犯罪、年齢差別、ジェンダー格差、女性蔑視CM、#metoo...多くの人がフタをする問題を取材し、発信し、声をあげ続けるライター・小川たまか初の著書。 2016年から2018年に起きた、性犯罪やそれにまつわる世論、性犯罪刑法改正、ジェンダー炎上案件などを取り上げ、発信してきた記録です。 「今の日本の学校ではセックスに関する教育は行われていない。受精した後の体の仕組みを教えても、セックスが何なのかを教えない。(略)でも性犯罪に関する法律では『13 歳以上であればセックスが何なのかわかるし自分で判断できる』ことになっている。これ矛盾じゃないの?」 「不公平を指摘すると『面倒くさいヤツ』認定される。散々ひどい目に遭わされて、絞り出した声を『そんな言い方じゃ、誰も味方にならないよ』と言われる。そんなことが、これまで何度繰り返されてきたのだろう」 (本文より) 出版社:タバブックス 発売日:2018.7 判型・製本:四六判・並製 ページ数:212
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『世代とは何か』ティム・インゴルド(著)、奥野克巳(訳)、鹿野マティアス(訳)
¥2,530
SOLD OUT
──地球規模の危機を乗り越え、未来を確かなものにするために、わたしたちは何をすべきか。 巨大な危機に直面したいま、私たちは「古いやり方」に立ち戻る必要がある、とインゴルドは唱える。 古来、脈々と紡がれてきた「知恵」とは、いったいどのようなものだろうか? ティム・インゴルド思想のエッセンスを総動員して語られる、希望の書。 出版社:亜紀書房 発売日:2024.10 判型・製本:四六判並製 ページ数:242
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『フィールドワークってなんだろう』金菱清
¥880
どんな場所、どんな相手、どんな関係であっても、他者と向き合ううえで大事なこと。じっくりしっかり耳を傾ける 自分の半径五メートルから飛び出し、はじめて目にする世界に飛び込もう。 考え方がひっくり返り、社会の見え方が変わるはず。 じっくり話を聞くコツもわかる。 出版社:筑摩書房 発売日:2024.10 判型・製本:新書 ページ数:176
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『悪い言語哲学入門』和泉悠
¥924
【版元HPより】 「あんたバカ?」「だって女/男の子だもん」。 私たちが何気なく使う多くの言葉のどこに問題があるのか? その善悪の根拠を問い、言葉の公共性を取り戻す。 私たちは言葉を使うことができるため、言葉については誰もが一過言あるかと思われるが、しかしどれだけ美文を理解したり、かけたとしても言語を理論的に理解しているとはいえない。 たとえば、本書のテーマのひとつとなる「悪口」についても、他者を傷つける言葉、などと考えられているかもしれないが、問題はそんなに簡単なものではない。 それだけでは、言葉の真の性質を理解するものにならないからである。 たとえば、メンタルが強いAさんがいて、その人に対して否定的なことをいう人がいるとする。メンタルがつよいAさんはそんな言葉では、傷つくことはない。 だとすると、ここで使われた言葉は「悪口」といえないのだろうか? もちろん、それには違和感を覚えるだろう、そのため、「悪口」が人を傷つける言葉という定義では、その構造を理解できないのである。 そこで悪口や、その他さまざまな意味での悪い言葉の現象について、そのメカニズムを理解する準備として、言語哲学を中心とした学術的研究において用いられる概念や理論を紹介していく。 そして、悪い言語に立ち向かうために、悪い言語とはなんなのかを探求していくことになる。 出版社:筑摩書房 発売日:2022.2 判型・製本:新書 ページ数:256
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『人類学者のレンズ 「危機」の時代を読み解く』松村圭一郎(著)、喜多村みか(写真)
¥1,760
当たり前の日常が、視点を変えると全く別の世界になる―。 気鋭の人類学者による、世界の見方を変える「手引き」書。 西日本新聞で2020~2022年に連載した「人類学者のレンズ」、朝日新聞で2018年に連載した「松村圭一郎のフィールド手帳」を加筆・修正、再編集して書籍化。 「うしろめたさの人類学」などで知られる筆者は、コロナ禍やオリンピック、地震、水害、戦争などの社会、時事問題が噴出する「現在」に立脚しつつ、人類学の先行研究、原点であるエチオピアの人類学調査、古里の熊本での思い出をたどっていく。 人類学者のさまざまな眼を通じて、「危機」の時代を読み解き、揺れる「今」を生きるヒントを考える。 レヴィ=ストロース、ルース・ベネディクト、デヴィッド・グレーバー、ティム・インゴルド、岩田慶治、猪瀬浩平、磯野真穂など、国内外の人類学者の論考が登場。 人類学という学問と現実をつないでいく試み。 西日本新聞連載時と同様に福岡出身の写真家、喜多村みかとコラボ。 ポートレートでありながら、抽象性を合わせ持つ喜多村の写真は、文章の余白や解釈の幅を広げる。 出版社:西日本新聞社 発売日:2024.3 判型・製本:四六判・並製 ページ数:208
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『旋回する人類学』松村圭一郎
¥1,650
文化人類学ってどんな学問? 黎明期の先駆者たちから、ラトゥール、インゴルド、グレーバーまで。 繰り返されてきたパラダイム・シフト(=転回)と研究者たちの「格闘」の跡をたどり、現在地を探る。 6つのテーマ(人間の差異、他者理解、経済行動、秩序、自然と宗教、病と医療)を取り上げ、 ぐるぐるめぐり歩きながら考える、文化人類学の新しい入門書。 出版社:講談社 発売日:2023.4 判型・製本:四六判 ページ数:256
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『テレビドラマ研究の教科書 ジェンダー・家族・都市』藤田真文
¥2,640
SOLD OUT
【版元HPより】 テレビドラマについてレポートや卒論を書きたいけれど、どこから始めればいいかわからない。 そもそも、テレビドラマってどうやって研究するの? そうした疑問に答えるテレビドラマ研究の入門書。 ドラマの選び方、時間軸やキャラクターの考え方などの基本的な要素を押さえたうえで、「ジェンダー」「LGBTQ」「都市」「権力」など、人文学・社会学の視点からテレビドラマを研究する方法を案内する。 取り上げるドラマは『男女7人夏物語』のような有名作から、『逃げるは恥だが役に立つ』や『きのう何食べた?』、『silent』をはじめとする話題作まで。 13の研究テーマで、台詞や登場人物の関係性の描き方から浮かび上がる若者や家族、都市像をひもといていく。 当たり前に描いてあるように見える家族や恋愛、仕事に時代性や社会の変化が映し出されていることを指摘し、さまざまな「テレビドラマの見方」を提示する。 テレビドラマ研究の第一歩に最適の入門書。 出版社:青弓社 発売日:2024.10 判型・製本:四六判並製 ページ数:370
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『未整理な人類』インベカヲリ☆
¥2,310
世界は「意味不明」でできている 路上の落書きから、不幸の手紙まで。 なぜ人は、理屈でわりきれないことに熱中するのか。 鋭い観察眼とブラックな笑いで現代社会を斬る、異色ノンフィクション。 【本文より】 「倫理観も道徳心も常識も、時代がつくる宗教で、しかもコロコロ変わる。ちょっと俯瞰して見れば、おいおい人間、何してんだよ! と思う不思議な行動がたくさんある。 人間は一番のブラックボックスで、未整理なことだらけだ。となると、「止めたくても止められないもの」「なぜか分からないけど、そうなってしまったもの」「体が勝手に動いたもの」にこそ、人間の本質が現れるのではないか。 本書は、そんな人類の未整理な行動を突っついて、綺麗にまとめることもなく、放り投げてみようという試みである。 出版社:いきのびるブックス 発売日:2024.9 判型・製本:四六判並製 ページ数:240
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『罪びととワインを酌み交わしたイエス ーーもう、聖書につまずかない』根無一信
¥2,750
【版元webより】 イエスは大酒飲みだった! 聖書にはイエスが「罪びと」たちと楽しそうに飲み食いしていたことをうかがわせる記述がある。 ファリサイ派の人々や律法の専門家たちは[…]人の子が来て、飲み食いすると、「見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ」と言う。 (『ルカによる福音書』第7章30~34節) イエスは「罪びと」として虐げられる社会的弱者のところに行き、病気の治療を行った。空疎な愛を語る律法学者や、仲間にだけ隣人愛を発揮する人々に対して「隣人とは誰のことなのか?」と突きつけ、愛を必要としている人たちのところへ自ら赴いて、その人たちの声に耳を傾け、ともに飲み食いした。こういった行為そのものこそ大事なのだと、身を持って示したのである。 イエスの物語として読んでみる。 『聖書』を「聖なる書」として読まなくても、『聖書』に書かれた言葉を「ありがたいお言葉」として受け取らなくても、そしてイエスという男を「聖人」「メシア」と見なさなくても、『聖書』は読むことができる。 出版社:名古屋外国語大学出版会 発売日:2024.9 判型・製本:A5判 ページ数:308
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『図書館には人がいないほうがいい』内田樹(著)、朴東燮(編訳)
¥1,760
コモンとしての書物をベースに新しい社会を作るために。 司書、図書館員、ひとり書店、ひとり出版社…… 書物文化の守り手に送る熱きエール 世界でただ一人の内田樹研究家、朴東燮氏による 韓国オリジナル企画の日本語版を刊行。 2023年の講演「学校図書館はなぜ必要なのか?」をメインに、日韓ともにきびしい状況に置かれている図書館の本質と使命、教育的機能、あるべき姿を説き、司書や図書館人にエールを送る第1部「図書館について」と、「書物の底知れぬ公共性について」(書き下ろし)、「本の未来について」、「書物は商品ではない」など、「読む」ことの意味や書物の本質と未来を語る 第2部「書物と出版について」で構成。 朴東燮氏の卓抜な内田樹論「『伝道師』になるということは」と李龍勳氏の推薦文「『図書館的時間』を取り戻すために」を収録。 出版社:アルテスパブリッシング 発売日:2024.6 判型・製本:四六変形判・並製 ページ数:240
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『中学生から知りたいパレスチナのこと』岡真理、小山哲、藤原辰史
¥1,980
SOLD OUT
この本から、始まる 新しい世界史=「生きるための世界史」 あらゆる人が戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために。 アラブ、ポーランド、ドイツを専門とする三人の対話からはじめて浮かび上がる「パレスチナ問題」。 世界史は書き直されなければならない。 岡「今、必要としているのは、近代500年の歴史を通して形成された『歴史の地脈』によって、この現代世界を理解するための『グローバル・ヒストリー』です」 小山「西洋史研究者の自分はなぜ、ヨーロッパの問題であるパレスチナの問題を、研究領域の外にあるかのように感じてしまっていたのか」 藤原「力を振るってきた側ではなく、力を振るわれてきた側の目線から書かれた世界史が存在しなかったことが、強国の横暴を拡大させたひとつの要因であるならば、現状に対する人文学者の責任もとても重いのです」 出版社:ミシマ社 発売日:2024.7 判型・製本:四六判並製 ページ数:224
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『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』岡真理
¥1,540
SOLD OUT
【緊急出版!ガザを知るための「まず、ここから」の一冊】 2023年10月7日、ハマース主導の越境奇襲攻撃に端を発し、イスラエルによるガザ地区への攻撃が激化しました。 長年パレスチナ問題に取り組んできた、パレスチナ問題と現代アラブ文学を専門とする著者が、平易な語り口、そして強靭な言葉の力によってさまざまな疑問、その本質を明らかにします。 今起きていることは何か? パレスチナ問題の根本は何なのか? イスラエルはどのようにして作られた国? シオニズムとは? ガザは、どんな地域か? ハマースとは、どのような組織なのか? いま、私たちができることは何なのか? 今を知るための最良の案内でありながら、 「これから私たちが何を学び、何をすべきか」 その足掛かりともなる、 いま、まず手に取りたい一冊です。 出版社:大和書房 発売日:2023.12 判型・製本:四六判 ページ数:208