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【サイン入り】『オルガンのあった場所』シン・ギョンス(著)、きむふな(訳)
¥2,750
SOLD OUT
悲しみではなく美しさを、拘束ではなく自由であることを 冷笑ではなく憐れみであることを、倒れることではなく起き上がることを 恋人との逃避行を前に故郷の村に帰った「私」が、幼い頃家族に起きた出来事や揺れる思いを彼に綴った書簡形式の表題作をはじめ、百編余りの短編からシン・ギョンスク自身が「胸の内をすべて見せるように」選んだ七編を収録。 ここに登場するのは、さまざまな傷を負い、あるいは困難な状況に直面する人たちだ。 彼らの悲しみ、苦しみに寄り添い、人を愛することの切なさを情感豊かに描く美しい物語が静かに、熱く、胸を打つ。 出版社:クオン 発売日:2021.11 判型・製本:四六判並製 ページ数:268
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『ショウコの微笑』チェ・ウニョン(著)、牧野美加(訳)、横本麻矢(訳)、小林由紀(訳)、吉川凪(監修)
¥2,750
高校の文化交流で日本から韓国へやってきたショウコは、私の家に1週間滞在した。 帰国後に送り続けられた彼女の手紙は、高校卒業間近にぷっつり途絶えてしまう。 約十年を経てショウコと再会した私は、彼女がつらい日々を過ごしていたと知る。 表題作のほか時代背景も舞台も異なる多彩な作品を収録。 いずれの作品の登場人物も哀しみ、苦しみを抱えながら他者と対話し、かかわることで、自らの人生に向き合おうとする。 時と場を越えて寄り添う7つの物語。 出版社:クオン 発売日:2018.12 判型・製本:四六変形判 ページ数:332
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『殺人者の記憶法』キム・ヨンハ(著)、吉川凪(訳)
¥2,420
田舎の獣医キム・ビョンスの裏の顔は、冷徹な殺人犯だった。 現在は引退して古典や経典に親しみ詩を書きながら平穏な日々を送る彼には認知症の兆候が現れ始めている。 そんな時、偶然出会った男が連続殺人犯だと直感し、次の狙いが愛娘のウニだと確信したビョンスは、混濁していく記憶力と格闘しながら人生最後の殺人を企てる―-。 虚と実のあわいをさまよう記憶に翻弄される人間を見事に描き、結末に向かって読み進める読者の記憶までをも翻弄する韓国長編ミステリー小説の傑作。 出版社:クオン 発売日:2017.10 判型・製本:四六変形判 ページ数:168
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『アオイガーデン』ピョン・ヘヨン
¥2,750
永遠に続く平和など、ありはしない。 ――猟奇的な想像力で紡がれた8つの物語 グロテスクでありながら美しく、目を逸らしたくとも凝視せずにはいられない――容赦ない筆致で迫りくるピョン・ヘヨンワールドの傑作選。 狭いマンホールで身を隠して暮らす子どもたち(『マンホール』)、渓谷で行方不明になった妻のものとおぼしき遺体の確認をする男(『死体たち』)、マイホームを取り囲む不穏な犬の鳴き声(『飼育場の方へ』)ほか、表題含む八編を収録。 李箱文学賞を受賞した作家による、鮮烈な短編集。 訳者:きむ・ふな 出版社:クオン 発売日:2017.6 判型・製本:四六判並製 ページ数:240
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『そっと 静かに』ハン・ガン
¥2,420
この本を書いているあいだ、私は何かに守られているような気がしていた。 ハン・ガンが「書きたいのに、書けなかった」と回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。 著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。 巻末にはオリジナルアルバムの音源情報も収録! 訳者:古川綾子 出版社:クオン 発売日:2018.6 判型・製本:四六変形判並製 ページ数:192