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『ギンイロノウタ』村田沙耶香
¥693
少女の顔をした、化け物が目覚める。 戦慄の女子小説、誕生! 極端に臆病な幼い有里の初恋の相手は、文房具屋で買った銀のステッキだった。 アニメの魔法使いみたいに杖をひと振り、押入れの暗闇に銀の星がきらめき、無数の目玉が少女を秘密の快楽へ誘う。 クラスメイトにステッキが汚され、有里が憎しみの化け物と化すまでは……。 少女の孤独に巣くう怪物を描く表題作と、殺意と恋愛でつむぐ女子大生の物語「ひかりのあしおと」。 衝撃の2編。
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『タダイマトビラ』村田沙耶香
¥572
帰りませんか、「家族」の無い純粋な世界へ。 新芥川賞作家が放つ衝撃の自分探し物語。 母性に倦んだ母親のもとで育った少女・恵奈は、「カゾクヨナニー」という密やかな行為で、抑えきれない「家族欲」を解消していた。 高校に入り、家を逃れて恋人と同棲を始めたが、お互いを家族欲の対象に貶め合う生活は恵奈にはおぞましい。 人が帰る所は本当に家族なのだろうか? 「おかえり」の懐かしい声のするドアを求め、人間の想像力の向こう側まで疾走する自分探しの物語。
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『詩人なんて呼ばれて』谷川俊太郎(語り手・詩) 、尾崎真理子(聞き手・文)
¥1,045
『二十億光年の孤独』刊行以降、常に日本語の可能性を拡げ続けてきた革新的詩人、谷川俊太郎。 その70年以上にわたる創作生活の全てを、多彩な作品を交えて振り返る。 哲学者・谷川徹三との父子関係、3人目の妻・佐野洋子との別れの真相、迫りくる老いと死への想い。 長時間の入念なインタビューによって浮かび上がる詩人の素顔とは。
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『さよならは仮のことば―谷川俊太郎詩集―』谷川俊太郎
¥649
「僕はやっぱり歩いてゆくだろう……すべての新しいことを知るために/そして/すべての僕の質問に自ら答えるために」(「ネロ」)。 19歳でデビュー以来、70年にわたって言葉の可能性を追求し続けてきた国民的詩人。 国語教科書の定番「朝のリレー」「春に」、東日本大震災で話題となった「生きる」等、豊饒かつ多彩な作品群から代表作を含め独自に編集。 その軌跡をたどり、珠玉を味わう決定版詩集。
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『夜のミッキー・マウス』谷川俊太郎
¥407
詩人はいつも宇宙に恋をしている。 作者にも予想がつかないしかたで生れてきた言葉が、光を放つ。 「夜のミッキー・マウス」「朝のドナルド・ダック」「詩に吠えかかるプルートー」そして「百三歳になったアトム」。 ミッキー・マウスもドナルド・ダックもプルートーもアトムも、時空を超えて存在している。 文庫版のための書下ろしの詩「闇の豊かさ」も収録。 現代を代表する詩人の彩り豊かな30篇。
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『ベージュ』谷川俊太郎
¥506
SOLD OUT
虚空に詩を捧げる/形ないものにひそむ/原初よりの力を信じて(「詩の捧げ物」)。 弱冠18歳でのデビューから70余年。 谷川俊太郎の詩は、私たちの傍らで歌い、囁き、描き、そしてただ在り続けた。 第一詩集『二十億光年の孤独』以来、第一線で活躍する谷川がくりかえし言葉にしてきた、誕生と死。 若さと老い。 忘却の快感。 そして、この世界の手触り。 長い道のりを経て結実した、珠玉の31篇を収録。