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『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子

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「大きくなること、それは悲劇である」。
少年は唇を閉じて生まれた。手術で口を開き、唇に脛の皮膚を移植したせいで、唇に産毛が生える。
そのコンプレックスから少年は寡黙で孤独であった。
少年が好きだったデパートの屋上の象は、成長したため屋上から降りられぬまま生を終える。
廃バスの中で猫を抱いて暮らす肥満の男から少年はチェスを習うが、その男は死ぬまでバスから出られなかった。
成長を恐れた少年は、十一歳の身体のまま成長を止め、チェス台の下に潜み、からくり人形「リトル・アリョーヒン」を操りチェスを指すようになる。
盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、いつしか「盤下の詩人」として奇跡のような棋譜を生み出す。
静謐にして美しい、小川ワールドの到達点を示す傑作。

出版社:文藝春秋
発売日:2011.7
判型・製本:文庫
ページ数:384

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