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『だれか、来る』ヨン・フォッセ

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【版元HPより】
「彼」と「彼女」が辿り着いたのは、フィヨルドを臨む古びた家だった……。ノーベル文学賞受賞作家の代表作とエッセイ。

2023年ノーベル文学賞を受賞した、ノルウェーを代表する劇作家の代表作「だれか、来る」とエッセイ「魚の大きな目」を収録。
邦訳の単行本は初となる。
シンプルな言葉を繰り返す詩のような台詞で人間の本質を問う「だれか、来る」は、だれもが自分と重ね合わせられる。
90年代に発表されるや、世界に衝撃を齎した。
リアリズムと不条理演劇の間を往来する作風は、フォッセが、同じくノルウェー出身の劇作家イプセンの再来、〈21世紀のベケット〉などと称されるゆえんでもある。
ベルリン在住の訳者は、著者と20年以上親交を重ねてきた最良の理解者。
フォッセは西海岸の周縁に生きる市井の人々の姿を描くために、西海岸の書き言葉ニーノシュクで執筆する。
翻訳はドイツ語版から行ない、訳者が著者に直接確認しながら完成させた。
エッセイ「魚の大きな目」は、フィヨルドとともにある生活の風景やフォッセの文学観がよくわかる。
巻末の訳者による解説では、文学的出発点になった出来事、原風景、創作のテーマ、影響を受けた世界文学や、主要作品の紹介のみならず、著者との長年の親交のなかでのエピソードから貴重な素顔も伝わってくる。

訳者:河合純枝
出版社:白水社
発売日:2023.12
判型・製本:四六判
ページ数:192

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