人工知能の時代に計算の歴史を遡り、いつしか生命の根源へと到達する画期的「計算」論。
「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。
では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。
機械が人間の能力を遥かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうか――。
気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。
河合隼雄学芸賞受賞作。
出版社:新潮社
発売日:2023.11
判型・製本:文庫
ページ数:272