-
『信仰』村田沙耶香
¥1,320
「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」 好きな言葉は「原価いくら?」で、 現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。 同級生から、カルト商法を始めようと誘われた彼女は――。 信じることの危うさと切実さに痺れる8篇。 出版社:文藝春秋 発売日:2022.6 判型・製本:四六判上製 ページ数:160
-
『地球星人』村田沙耶香
¥1,780
地球では「恋愛」がどんなに素晴らしいか、若い女はセックスをしてその末に人間を生産することがどんなに素敵なことか、力をこめて宣伝している。 地球星人が繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろう。 私はどうやって生き延びればいいのだろう――。 芥川賞受賞作『コンビニ人間』をはるかに超える衝撃の受賞第一作。 出版社:新潮社 発売日:2018.8 判型・製本:四六判変型 ページ数:248
-
『異国の味』稲田俊輔
¥1,650
日本ほど、外国料理をありがたがる国はない! なぜ「現地風の店」が出店すると、これほど日本人は喜ぶのか。 博覧強記の料理人・イナダシュンスケが、中華・フレンチ・イタリアンにタイ・インド料理ほか「異国の味」の魅力に迫るエッセイ。 出版社:集英社 発売日:2024.1 判型・製本:四六判 ページ数:200
-
『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』川内有緒
¥2,310
見えない人と見るからこそ、見えてくる! 全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することにより、浮かびあがってくる社会や人間の真実、アートの力。 「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」 友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るというユニークな旅が始まった。 白鳥さんや友人たちと絵画や仏像、現代美術を前に会話をしていると、新しい世界の扉がどんどん開き、それまで見えていなかったことが見えてきた。 視覚や記憶の不思議、アートの意味、生きること、障害を持つこと、一緒にいること。 そこに白鳥さんの人生、美術鑑賞をする理由などが織り込まれ、壮大で温かい人間の物語が紡がれていく。 見えない人とアートを見る旅は私たちをどこに連れていってくれるのか。 軽やかで明るい筆致の文章で、美術館めぐりの追体験を楽しみながら、社会を考え、人間を考え、自分自身を見つめ直すことができる、まったく新しいノンフィクション! 出版社:集英社 発売日:2021.9 判型・製本:四六判 ページ数:336
-
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤亜紗
¥836
SOLD OUT
私たちは日々、五感——視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚——からたくさんの情報を得て生きている。 なかでも視覚は特権的な位置を占め、人間が外界から得る情報の八~九割は視覚に由来すると言われている。 では、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、そして世界の捉え方はどうなるのか——? 美学と現代アートを専門とする著者が、視覚障害者の空間認識、感覚の使い方、体の使い方、コミュニケーションの仕方、生きるための戦略としてのユーモアなどを分析。 目の見えない人の「見方」に迫りながら、「見る」ことそのものを問い直す。 出版社:光文社 発売日:2015.4 判型・製本:新書 ページ数:224
-
『目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか』 伊藤亜紗
¥902
あなたは目をつぶって 100メートルを走れますか? 人は外界から得る情報の九割近くを 視覚に頼っていると言われている。 しかし、そんな中で目の見えないアスリートは なぜスポーツができるのか。 『目の見えない人は世界をどう見ているのか』の著者が ブラインドアスリートの見ている世界に迫る。 木村敬一選手(競泳)、高田千明選手(陸上)、 安達阿記子選手(ゴールボール)、 落合啓士選手・加藤健人選手(ブラインドサッカー)など、 リオ戦士が語るおもしろくも不思議な 「目で見ない」世界とは――。 私たちの多くがいつもやっているのとは違う、 別バージョンの「走る」や「泳ぐ」。 それを知ることは、障害のある人が体を動かす 仕方に接近することであるのみならず、人間の 身体そのものの隠れた能力や新たな使い道に 触れることでもあります。 「リハビリの延長」でも「福祉的な活動」でもない。 身体の新たな使い方を開拓する場であることを 期待して、障害者スポーツの扉を叩きました (第1章より) 出版社:潮出版社 発売日:2016.8 判型・製本:新書判 ページ数:208
-
『手の倫理』伊藤亜紗
¥1,760
人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか。 介助、子育て、教育、性愛、看取りなど、さまざまな関わりの場面で、 コミュニケーションは単なる情報伝達の領域を超えて相互的に豊かに深まる。 ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野の通路となる「ふれる」へ。 相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の体の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます。 目ではなく触覚が生み出す、人間同士の関係の創造的可能性を探る。 出版社:講談社 発売日:2020.10 判型・製本:四六判 ページ数:224
-
『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』伊藤亜紗
¥1,760
「できなかったことができる」って何だろう? 技能習得のメカニズムからリハビリへの応用まで―― ・「あ、こういうことか」意識の外で演奏ができてしまう領域とは ・なぜ桑田真澄選手は投球フォームが違っても結果は同じなのか ・環境に介入して体を「だます」“農業的”テクノロジーの面白さ ・脳波でしっぽを動かす――未知の学習に必要な体性感覚 ・「セルフとアザーのグレーゾーン」で生まれるもの ……etc. 古屋晋一(ソニーコンピュータサイエンス研究所)、柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、小池英樹(東京工業大学)、牛場潤一(慶應義塾大学)、暦本純一(東京大学大学院)ら、5人の科学者/エンジニアの先端研究を通して、「できる」をめぐる体の“奔放な”可能性を追う。 日々、未知へとジャンプする“体の冒険”がここに 出版社:文藝春秋 発売日:2022.11 判型・製本:四六判並製 ページ数:248
-
『どもる体』伊藤亜紗
¥2,200
SOLD OUT
何かしゃべろうとすると最初の言葉を繰り返してしまう(=「連発」という名のバグ)。それを避けようとすると言葉自体が出なくなる(=「難発」という名のフリーズ)。 吃音とは、言葉が肉体に拒否されている状態です。 しかし、なぜ歌っているときにはどもらないのか? なぜ独り言だとどもらないのか? 従来の医学的・心理的アプローチとはまったく違う視点から、徹底した観察とインタビューで吃音という「謎」に迫った画期的身体論! 出版社:医学書院 発売日:2018.6 判型・製本:A5 ページ数:264
-
『記憶する体』伊藤亜紗
¥1,980
経験と記憶は体に何をもたらすのか。 視覚障害、吃音、認知症、幻肢痛などをもつ人の11のエピソードから、ユニークな身体論を展開。 出版社:春秋社 発売日:2019.9 判型・製本:四六判 ページ数:280
-
『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』伊藤亜紗
¥1,386
習慣として早朝の数時間、一日のうちいちばん「非社会的」な時間に書き続けられたというヴァレリーの言葉。 膨大な量のそれは人間の生の実相へと肉迫する。 作品が装置であるとはどういうことか。 時間と行為の関係とは? 詩が身体を解剖するとは? ヴァレリーのテクストを丹念に読み込み、そこから描き出された芸術と身体と生の関係。 著者の美学・身体論の出発点となった記念碑的力作。 出版社:講談社 発売日:2021.12 判型・製本:文庫判 ページ数:312
-
『あした死ぬ幸福の王子 ストーリーで学ぶ「ハイデガー哲学」』飲茶
¥1,650
SOLD OUT
哲学者ハイデガーに学ぶ「死ぬときに後悔しない方法」 舞台は中世ヨーロッパ。登場人物は傲慢な王子と謎の老人。 サソリに刺され、余命1か月を宣告された王子は自殺しようと湖に。 そこに謎の老人が現れ、ハイデガー哲学を学んでいく。 「生きるとは何か?」「人生とは何か?」当たり前の日常が愛おしくなる。 出版社:ダイヤモンド社 発売日:2024.6 判型・製本:四六判上製 ページ数:280
-
『六月のぶりぶりぎっちょう』万城目学
¥1,870
直木賞受賞シリーズ第2弾。 京都の奇跡、ふたたび 新直木賞作家、日本史最大のミステリ——「本能寺の変」に挑む 奇妙、珍妙、でも感動! マキメ・ワールド最高潮‼ その死体は信長——密室殺人事件に巻き込まれた私は、うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。 洛中女子寮ライフ——14回生以上との噂のある、女子寮の“お局様”の正体は!? 京都の摩訶不思議を詰め込んだ「静」と「動」の2篇 出版社:文藝春秋 発売日:2024.6 判型・製本:四六判 上製 ページ数:248
-
『最愛の』上田岳弘
¥2,310
「約束して。私のことは跡形もなく忘れる、と」 久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。 だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。 望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。 今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始める。 愛する人が誰よりも遠い存在になったとき、あらたに言葉が生まれ、もうひとつの物語が始まる。 芥川賞作家が最高純度で描く、超越的恋愛小説! デビュー10周年記念作品。 出版社:集英社 発売日:2023.9 判型・製本:四六判 ページ数:360
-
『K+ICO』上田岳弘
¥1,760
孤独な男女が出会う時、何かが起きる ウーバーイーツの配達員をしているK。 TikTokerをしている女子大生のICO(イコ)。 巨大な「システム」の中に生きる二人の人生が交錯する時、何かが動きはじめる。 実力派作家がデビュー10周年に放つ、渾身作。 出版社:文藝春秋 発売日:2024.2 判型・製本:四六判 上製 ページ数:152
-
『ツミデミック』一穂ミチ
¥1,870
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。 ある日、バイト中に話しかけてきた女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。 過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗は ——「違う羽の鳥」 調理師の職を失った恭一は、家に籠もりがち。 ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。 近隣に住む老人からもらったという。 翌日、恭一は得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れると ——「特別縁故者」 渦中の人間の有様を描き取った、心震える全6話。 出版社:光文社 発売日:2023.11 判型・製本:四六判上製 ページ数:276
-
『われは熊楠』岩井圭也
¥2,200
「知る」ことこそが「生きる」こと 研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。 博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。 慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。 人並外れた好奇心で少年は山野を駆け巡り、動植物や昆虫を採集。百科事典を抜き書きしては、その内容を諳んじる。洋の東西を問わずあらゆる学問に手を伸ばし、広大無辺の自然と万巻の書物を教師とした。 希みは学問で身をたてること、そしてこの世の全てを知り尽くすこと。 しかし、商人の父にその想いはなかなか届かない。 父の反対をおしきってアメリカ、イギリスなど、海を渡り学問を続けるも、在野を貫く熊楠の研究はなかなか陽の目を見ることがないのだった。 世に認められぬ苦悩と困窮、家族との軋轢、学者としての栄光と最愛の息子との別離……。 野放図な好奇心で森羅万象を収集、記録することに生涯を賭した「知の巨人」の型破りな生き様が鮮やかに甦る! 出版社:文藝春秋 発売日:2024.5 判型・製本:四六判 上製 上製カバー装 ページ数:336
-
『哲学対話日記』
¥1,000
人と集まって日常とは異なる空間をつくる哲学対話の時間は、それぞれの日常とゆるやかにつながっている。 街で、バーで、学校で、オンラインで、家族で哲学対話をしている11名による対話のあった日の日記18本を収録。 【著者】 麻生修司、井尻貴子、江藤信暁、小川泰治、荻野陽太、片柳那奈子、古賀裕也、竹岡香帆、得居千照、堀静香、山本和則 【企画立案・編集】 小川泰治 判型・製本:B6 ページ数:106
-
【サイン入り】『理想』ひらいめぐみ
¥990
入眠するときには、肉まんの皮に包まれるような柔らかさとあたたかさに変わる寝具。 お風呂まで自動で運んでくれる歩く歩道。 「ご自由にお持ちください」に出会える散歩。 こころがざわつくときにどこからともなく現れる手乗りイヌ。 12の要素の、それぞれの「理想」について。 発行:ひらいめぐみ 発売日:2024.5 判型・製本:A6(文庫サイズ) ページ数:84
-
【サイン入り】『おいしいが聞える』ひらいめぐみ
¥1,540
7歳の頃から集めているたまごシール。 3人のおじいちゃんを思い出す食べものにまつわる記憶。 高校の友だちと帰りながら話した、ある食べものの謎。 蟹に惑わされる年末。 生きるために食べなくてはならなかったごはんのこと。 「食べる」をさまざまな角度から見つめる32編のエッセイ。 発行:ひらいめぐみ 発売日:2022.8 判型・製本:B6 ページ数:182
-
『谷から来た女』桜木紫乃
¥1,870
アイヌ紋様デザイナー・赤城ミワ。 彼女といると、人は自分の「無意識」に気づいてしまう。 自分の気持ちに、傷ついてしまう――。 そして、彼女は去ってゆく。忘れられない言葉を残して。 桜木紫乃の真骨頂、 静かに刺してくる大人の物語。 【収録作】 「谷から来た女」 2021年。大学教授の滝沢は、テレビ局の番組審議会でミワと出会う。大人の恋愛を楽しむ二人だったが…。 「ひとり、そしてひとり」 2004年。アクセサリーショップとセクシーパブで働く千紗は、夜のすすきのでデザイン学校の同期・ミワと再会する。 「誘う花」 1999年。教育通信の記者・譲司は、取材で出会ったミワの弟・トクシがいじめられていることに気づく。 「無事に、行きなさい」 2015年。レストランシェフの倫彦は、ミワとの将来を信じながらも、どこか遠さを感じている。 「谷へゆく女」 1982年。母を亡くした中川時江は、高校卒業と同時に、文通相手の赤城礼良を頼って北海道へ向かう。 「谷で生まれた女」 2023年。北海道テレビプロデューサーの久志木は、ミワのドキュメンタリーを撮影するが…。 出版社:文藝春秋 発売日:2024.6 判型・製本:四六判 上製 上製カバー装 ページ数:240
-
『方舟を燃やす』角田光代
¥1,980
口さけ女はいなかった。 恐怖の大王は来なかった。 噂はぜんぶデマだった。 一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。 何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ——。 飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。 出版社:新潮社 発売日:2024.2 判型・製本:四六判変型 ページ数:432
-
『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策』今井むつみ
¥1,870
SOLD OUT
間違っているのは、「言い方」ではなく「心の読み方」 ビジネスで 学校で 家庭で …… 「うまく伝わらない」という悩みの多くは、 「言い方を工夫しましょう」「言い換えてみましょう」 「わかってもらえるまで何度も繰り返し説明しましょう」では解決しません。 人は、自分の都合がいいように、いかようにも誤解する生き物です。 では、都合よく誤解されないためにどうするか? 自分の考えを“正しく伝える”方法は? 「伝えること」「わかり合うこと」を真面目に考え、実践したい人のための1冊。 出版社:日経BP 発売日:2024.5 判型・製本:四六判 ページ数:304
-
『しぶとい十人の本屋 生きる手ごたえのある仕事をする』辻山良雄
¥2,310
「その人オリジナルの仕事をつくり上げている人たちですから、話には自然と思想や哲学のようなものが含まれます。だからわたしはこの本で、彼らの声を一本の糸のように縒り合わせるだけでよかった」 荻窪に新刊書店「Title」を開いて8年。ふと自分の仕事がわからなくなり、全国にいる仲間のもとを訪ねると、消費されず、健やかに生きるヒントが見えてきた――。 読み終えるころにはきっと元気がでる、少し偏屈、でも愛すべき本屋を訪ねる旅。 出版社:朝日出版社 発売日:2024.6 判型・製本:四六判 ページ数:360