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『きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく』今日マチ子
¥2,200
【版元HPより】 今日マチ子、初めてのエッセイ集。 2024年、社会を見渡すと、コロナ禍で「旅」がタブーのようになっていた時期が遠い昔のように思えます。 今日マチ子さんはコロナ禍を描き続け、人気シリーズとなった「#stayhome日記」3部作が2023年に完結。 そんな今日マチ子さんが次に描くのは「旅ができる日々」。 ようやく自由に旅ができるようになった喜びを噛み締めるように、台北ー台中ー台南ー高雄という台湾旅、伊勢、京都、仙台、つくば、金沢……という街を巡りました。 異国の地で感じる想い、普段の生活とは違う高揚感。 旅を通して感じた記録を、初めてのエッセイ集として発売します。街や人を描いたイラストも66点収録。 出版社:rn press 発売日:2024.6.6 判型・製本:B6正寸 ページ数:224
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『翔ぶ女たち』小川公代
¥1,760
明治から昭和にかけて活躍した小説家・野上弥生子。 語学力や教養やケア実践を、彼女はその先駆的な仕事にどう活かしたのか。 「ケア」をテーマに研究を続けてきた英文学者の「私」が弥生子の人生に惹かれた理由とは。 文学、映画、アニメ、音楽……現代の表現者たちの言葉をつなげて語る斬新な評論。 ロングセラー『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』著者の最新作。 出版社:講談社 発売日:2024.5.30 判型・製本:四六判 ページ数:224
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『世界文学をケアで読み解く』小川公代
¥1,870
現代人が失いつつある〈ケアの倫理〉は、世界の文学に読みとれる。 『ケアの倫理とエンパワメント』で政治、社会、医療、介護の分野からも 注目される英米文学者の〈ケアの倫理〉にかんする画期的な問いかけ。 自立を迫る新自由主義的風潮のもと、ケア思想をたどり、韓国、欧米、日本などの文学作品とつなげて読み込む。 マン・ブッカー国際賞受賞作家の韓国のハン・ガンが描く『菜食主義者』、光州事件をあつかった『少年が来る』。欲望や怒り、憎悪などの暴力に振り回されながらも、どのようにその世界から抜け出せるのか。 ブッカー賞受賞作家、カナダのアトウッドがSF的想像力で生み出した『侍女の物語』と『誓願』でのサバイバルとは? このディストピア小説の舞台である「ギレアデ」共和国は不可視の世界で、キリスト教原理主義と家父長制が支配する。そして一人の女性の苦悩が女性たちの連帯(シスターフッド)と結ばれ、「他者」の言葉の力、生存する力がしめされる。 差別により死にいたらしめられる者とその過酷さを知らぬ者、老いを経験する者と年若い者、病に臥す者と健康な体を持つ者、はたしてこのような差異を乗り越えて他者の傷つきや死を、私たちは凝視できるだろうか。 死者へのケアをテーマにした、トニ・モリソン『ビラヴド』、平野啓一郎『ある男』、石牟礼道子『苦海浄土』、ドリス・レッシング『よき隣人の日記』をもとに、他者への想像力を働かせることがどのようにケア実践につながるのかを考える。 冷たい墓碑や硬い土に埋葬されている死者。かつては生命力に満ちていた身体と内面世界が、作品のなかで豊かな言葉によって回復されている。 出版社:朝日新聞出版 発売日:2023.8 判型・製本:四六判並製 ページ数:240
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『ケアの倫理とエンパワメント』小川公代
¥1,650
自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何か。 強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己……、二項対立ではなく、そのあいだに見出しうるもの。ヴァージニア・ウルフ、ジョン・キーツ、トーマス・マン、オスカー・ワイルド、三島由紀夫、多和田葉子、温又柔、平野啓一郎などの作品をふまえ、〈ケアすること〉の意味を新たな文脈で探る画期的な論考。 本書は、キャロル・ギリガンが初めて提唱し、それを受け継いで、政治学、社会学、倫理学、臨床医学の研究者たちが数十年にわたって擁護してきた「ケアの倫理」について、文学研究者の立場から考察するという試みである。(中略)この倫理は、これまでも人文学、とりわけ文学の領域で論じられてきた自己や主体のイメージ、あるいは自己と他者の関係性をどう捉えるかという問題に結びついている。より具体的には、「ネガティブ・ケイパビリティ」「カイロス的時間」「多孔的自己」といった潜在的にケアを孕む諸概念と深いところで通じている。本書は、これらの概念を結束点としながら、海外文学、日本文学の分析を通して「ケアの倫理」をより多元的なものとして捉え返そうという試みである。(本書「あとがき」より) 出版社:講談社 発売日:2021.8 判型・製本:四六判 ページ数:226
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『ケアする惑星』小川公代
¥1,760
他者なるものを慈しむ、惑星的な視座。 『アンネの日記』、『おいしいごはんが食べられますように』、ヴァージニア・ウルフ、オスカー・ワイルド、ジェイン・オースティン、ルイス・キャロル、チャールズ・ディケンズ……。 『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象を文学と自在に切り結び語る論考。 出版社:講談社 発売日:2023.1 判型・製本:四六判 ページ数:280
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『文学は予言する』鴻巣友季子
¥1,760
トランプ政権誕生で再びブームとなったディストピア小説、ギリシャ神話から18世紀の「少女小説」まで共通する性加害の構造、英語一強主義を揺るがす最新の翻訳論―― カズオ・イシグロ、アトウッドから村田沙耶香、多和田葉子まで、危機の時代を映し出す世界文学の最前線を、数々の名作を手がける翻訳家が読み解く。 出版社:新潮社 発売日:2022.12 判型・製本: 四六判変型 ページ数:304
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『南光』朱和之
¥2,860
日本統治下台湾に生まれた写真家、鄧南光。彼のライカは、東京のモダンガール、そして戦中から戦後の動乱の時代を映し出す。 訳者:中村加代子 出版社:春秋社 発売日:2024.5.15 判型・製本:四六判 ページ数:392
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『現代文学風土記』酒井信
¥1,980
SOLD OUT
「小説は場所への興味から始まる」吉田修一 (「波」2019年9月号より) 気鋭の批評家、酒井信(明治大准教授)が〝土地〟から小説を読み解くブックガイド。 農村、漁村、下町や都心部、寂れゆく地方都市、郊外のベッドタウン…。小説には、土地から立ち上がるもの、逆に立ち上がらなくなったものが反映されている。作家の出身地、小説の舞台、インタビューなどをたどりながら、作品を批評。通読すれば現代社会のかたちが見えてくる。 主要文学賞、必読作品、読書感想文向け作品などの分類もあり、高校、大学生向けのブックガイドとしても活用可能。 中上健次、カズオ・イシグロ、村上春樹、角田光代、伊坂幸太郎、東野圭吾、三浦しをん、西村賢太、青来有一、吉田修一、桜木紫乃… 純文学からエンタメ小説のジャンル問わず、1977年から2021年の180編を収録。舞台は全47都道府県に及ぶ。 出版社:西日本新聞社 発売日:2022.5 判型・製本:A5判・並製 ページ数:416
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『我が手の太陽』石田夏穂
¥1,650
第169回芥川賞候補作。 鉄鋼を溶かす高温の火を扱う溶接作業はどの工事現場でも花形的存在。その中でも腕利きの伊東は自他ともに認める熟達した溶接工だ。そんな伊東が突然、スランプに陥った。日に日に失われる職能と自負。野球などプロスポーツ選手が陥るのと同じ、失った自信は訓練や練習では取り戻すことはできない。現場仕事をこなしたい、そんな思いに駆られ、伊東は……。 “「人の上に立つ」ことにまるで関心がなかった。 自分の手を実際に動かさないのなら、それは仕事ではなかった。” ”お前が一番、火を舐めてるんだよ” ”お前は自分の仕事を馬鹿にされるのを嫌う。 お前自身が、誰より馬鹿にしているというのに” 腕利きの溶接工が陥った突然のスランプ。 いま文学界が最も注目する才能が放つ異色の職人小説。 出版社:講談社 発売日:2023.7 判型・製本:四六変型 ページ数:144
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『ケチる貴方』石田夏穂
¥1,650
「冷え性」と「脂肪吸引」。 いま文学界が最も注目する才能が放つ身体性に根差した問題作! 私は寒いとき必死だ。こんなにも必死なのに、何故この身体は頑なに熱を生産しないのだろう。 骨と皮ならまだしもお前はエネルギーの塊じゃないか。私の代謝機能よ。この身体を温める薪ならここに山のようにあるよ。 頼むからケチらず使ってくれないか。(「ケチる貴方」より) 出版社:講談社 発売日:2023.1 判型・製本:四六 ページ数:144
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『私の身体を生きる』
¥1,650
SOLD OUT
17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ 私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。 17人の人気小説家・美術作家・コラムニスト・漫画家・発明家が自らの「身体」と向き合い、ときにユーモラスに、ときに激しく、そしてかつてない真摯さで文章をつむぐ。 「文學界」人気連載がついに単行本化。 著者は島本理生、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐見りん、藤原麻里菜、児玉雨子の17人。 自分と自分の身体の関係を見つめる言葉が、これまで読んだことのない衝撃と共感をもたらす。 出版社:文藝春秋 発売日:2024.5.30 判型・製本:四六判 軽装 並製カバー装 ページ数:232
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『ここはすべての夜明けまえ』間宮改衣
¥1,430
SOLD OUT
何もかも手遅れで、何もかも破綻していて、だからこそ優しく。 2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に1人住む、おしゃべりが大好きな「わたし」は、これまでの人生と家族について振り返るため、自己流で家族史を書き始める。それは約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに提案されたことだった。 出版社:早川書房 発売日:2024.3 ページ数:128
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『美味しいと懐かしい 随筆集 あなたの暮らしを教えてください4』
¥2,090
豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集「あなたの暮らしを教えてください」は、多彩な執筆陣の暮らしに出会えるアンソロジーです。 第4集は、料理や食にまつわるお話を集めています。 おふくろの味、郷土料理、自画自賛のレシピ、あの人と食べた忘れ難い一皿、今はもうないあの店のメニューや、旅先での新しい味、料理への心がけなど、食の喜びにあふれた一冊です。 出版社:暮らしの手帖社 発売日:2023.5 判型・製本:四六判変型・上製 ページ数:240
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『居心地のいい場所へ 随筆集 あなたの暮らしを教えてください3』
¥2,090
豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集「あなたの暮らしを教えてください」は、多彩な執筆陣の暮らしに出会えるアンソロジーです。 第3集は、住まい、家しごと、旅の思い出、そして、自分らしい生き方探しのお話を集めています。人生とは、心地のいい居場所探しなのかもしれません。 きっと、あなたの生き方のヒントにもなる一冊です。 出版社:暮らしの手帖社 発売日:2023.5 判型・製本:四六判変型・上製 ページ数:240
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『忘れないでおくこと 随筆集 あなたの暮らしを教えてください2』
¥2,090
豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集「あなたの暮らしを教えてください」は、『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。 第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくなる一冊です。 出版社:暮らしの手帖社 発売日:2023.3 判型・製本:四六判変型・上製 ページ数:240
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『何げなくて恋しい記憶 随筆集 あなたの暮らしを教えてください1』
¥2,090
【版元HPより】 豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集「あなたの暮らしを教えてください」は、『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。 第1集は、家族との何げないやりとりや別れの時のこと、友人や恩師と過ごしたあたたかい思い出など、筆者の心に深く刻まれた、大切な記憶のお話を集めています。 あなたの大切な人にも贈りたくなる一冊です。 出版社:暮らしの手帖社 発売日:2023.3 判型・製本:四六判変型・上製 ページ数:240
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『作家の手料理』 野村麻里 編
¥1,980
SOLD OUT
作家たちが自ら料理し、その手順を綴ったエッセイを精選。内田百閒、石井桃子、武田百合子らの「お家ごはん」をなぞる悦楽。 出版社:平凡社 発売日:2021.2 判型・製本:四六判 ページ数:256
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『小さな思いつき集 エプロンメモ』
¥1,540
【版元HPより】 読者と『暮しの手帖』編集部が作り上げた暮らしの知恵袋、『エプロンメモ』最新刊です。「エプロンメモ」は、開始から約70年になる本誌の長期人気連載で、ちょっとした工夫で暮らしがすてきになるようにと、現在も続いています。本書には、読者からの小さなアイデア628編を収録しました。 私たちは、誰かのひとかけらの工夫がきっかけになって、明るい光が差したり、力づけられたりするものです。歳時記のようにも、小さなお話としてもお読みいただけます。どうぞ、「エプロンメモ」の世界をお楽しみください。 出版社:暮らしの手帖社 発売日:2023.2 判型・製本:B6変判・並製 ページ数:234
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『長い読書』島田潤一郎
¥2,530
【版元HPより】 「本を読みなさい。 ぼくのまわりに、そんなことをいう人はいなかった。」 小説を読みはじめた子ども時代、音楽に夢中でうまく本が読めなかった青年期から、本を作り、仕事と子育てのあいまに毎日の読書を続ける現在まで。 吉祥寺のひとり出版社「夏葉社」を創業し、文学をこよなく愛する著者が、これまで本と過ごした生活と、いくつかの忘れがたい瞬間について考え、描いた37篇のエッセイ。 本に対する憧れと、こころの疲れ。ようやく薄い文庫本が読めた喜び。小説家から学んだ、長篇を読むコツ。やるせない感情を励ました文体の力。仕事仲間の愛読書に感じた、こころの震え。子育て中に幾度も開いた、大切な本…。 本について語る、あるいは論じるだけではなく、読むひとの時間に寄り添い、振り返ってともに考える、無二の散文集。 「ぼくは学校の帰りや仕事の帰り、本屋や図書館で本を眺め、実際に本を買い、本を読んだあとの自分を想像することで、未来にたいするぼんやりとした広がりを得た。」 出版社:みすず書房 発売日:2024.4 判型・製本:四六判 ページ数:256
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『猫と悪魔』作:ジェイムズ・ジョイス 画:米増由香
¥1,600
【版元HPより】 『猫と悪魔』は、作者ジェイムズ・ジョイスが、4歳の孫、スティーヴンに宛てた手紙がもとになっています。 1964年にカナダからリチャード・アーダスの挿絵で絵本となって出版されました。以降、イギリス、フランス、ブラジル、ブルガリアなどから、さまざまな挿絵で版が出ています。日本ではイギリスで出版されたジェラルド・ローズの挿絵の絵本が、作家の丸谷才一の翻訳で1976年に刊行されました。 本書は二部構成となっており、第一部は、イラストレーターの米増由香さんの挿絵で物語がつづられ、第二部は、原文・訳文から読み解くジェイムズ・ジョイスの人となりや作風を解説していきます。 【あらすじ】 フランスのボージョンシーという街には、街を二分するとても広い川が流れていて、街の人々は川を渡るのに大変苦労していました。橋をかけたいのですが、街には橋をかけるお金がありません。そんなとき、悪魔が市長のもとへやってきて、りっぱな橋をかけるかわりに、最初に橋をわたる人のたましいをほしいと提案します。市長は承諾しますが…。 訳者:のどまる堂 出版社:のどまる堂 発売日:2024.5 判型・製本:A5判 ページ数:64
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『724の世界 2023』吉本ばなな
¥1,980
SOLD OUT
吉本ばなな氏による365日の書き下ろし日記 出版社:バリューブックス 発売日:2024.5 判型・製本:B6変形 ページ数240
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『花と夢』ツェリン・ヤンキー
¥2,640
ラサのナイトクラブで働きながら場末のアパートで身を寄せ合って暮らす四人の女性たちの共同生活と、やがて訪れる悲痛な運命……。 家父長制やミソジニー、搾取、農村の困窮などの犠牲となり、傷を抱えながら生きる女性たちの姿を慈愛に満ちた筆致で描き出す。 チベット発、シスターフッドの物語。 英国PEN翻訳賞受賞作。 訳者:星泉 出版社:春秋社 発売日:2024.4 判型・製本:四六判 ページ数:308
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『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』作 鹿島和夫 /絵 ヨシタケシンスケ
¥1,650
鹿島和夫さんと鹿島さんが担任した小学校一年生たちとの、いわば交換日記であった「あのね帳」から、54篇のつぶやきをセレクト。 笑いをさそうもの、胸をうつもの…こどもたちから生まれた生のことばがヨシタケシンスケさんの絵とタッグを組み、新たに心をゆさぶる。 出版社:理論社 発売日:2023.5 判型・製本:17×19cm ページ数:111
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『火の鳥 いのちの物語』手塚治虫 原作/鈴木まもる 文・絵
¥1,540
SOLD OUT
手塚治虫「火の鳥」初の絵本化! 鳥の巣研究家であり、子供時代から手塚作品に憧れてきた絵本作家・鈴木まもるが命の尊さを鮮やかに描く。 地球上には多くの生命が生きています。 みな誰に教わることなく、それぞれの環境に暮らし新しい生命を生み出しています。 生命はどこから来るのか? なぜ生きるのか? 火の鳥が今を生きる人たちへ生命の不思議、生きることの大切さを語ります。 出版社:金の星社 発売日:2024.4 判型・製本:23.6×24.5cm ページ数:32